今回の懐かしのCMソングシリーズは2度目の登場となるこちらの大物。

 

 

こんなバージョンもありました(これは知らなかった)。

 

 

曲はこちら。

 

 

この曲は、1999年に Stevie Wonder がキリンの発注を受けて作ったオリジナルのコマソンです(ついこの間のような気がするんだけど、もう20年以上前になるのかアセアセ)。キリンは Stevie から最初に提供された曲にNGを出したため、Stevie が激怒してこのプロジェクトは危うくお流れになるところだった、という話を昔聞いたことがあって、今回この記事を書くにあたって調べたのですが、確認できませんでした。なお、一説によると、キリンはこの曲の対価として Stevie に10億円を支払ったということで、そういう契約だったならば、例え相手が Stevie Wonder であろうと、キリンが少々強く出たとしても、バチは当たらないというか、決して無謀だったわけではないといえるでしょう。

 

 

ちゃんと「キリン[ファイア]書き下ろしソング」と明記されてるな。

 

こちらは「ゴスペル」バージョン(そんなのがあったのか)。

 

 

ところで、何年か前に、日本のなんとかいうグループのファンが、Stevie のこの曲を聴いて、「知らない外人のおっさんが(そのグループの曲を)パクってる」と、大騒ぎになっているという話を聞いて魂消た記憶があって、その詳細を確かめるべく今回ググったところ、2014年にこの曲が10数年ぶりにCMで使用されたときのことで、「なんとかいうグループ」は ONE OK ROCK(通称「ワンオク」)というグループ(知らない)だということがわかりました。最近の若い人は洋楽を聴かないというので、「スティーヴィー・ワンダーって誰だよ」というところなのでしょうが、こちらとしては、「ワンオクって誰だよ」であって("One O'Clock Jump" なら知ってるけど)、もはやジェネレーションギャップは世代間の断絶に至っていると言ってもよいほど埋め難いレベルに達しているようです(大袈裟やな)。もっとも、こうしたジェネレーションギャップは日本に限られたものではなくて、2015年に Paul McCartney が Kanye West と Rihanna と組んで "FourFiveSeconds" をヒットさせた際、Kanye West のファンの間では、「ポール・マッカーサーって誰だよ」とか、「あんな才能のある無名のじーさんがいたんだな。でも、それを見つけ出したカニエって、すげーな」みたいなとんちんかんな声が上がったそうで、これにはもはや苦笑するしかありませんでした(まあ、おそらく Beatles も知らない彼らから見れば、私のようなワンオクも Kanye West も Rihanna も知らないおっさんは化石以外のなにものでもないんだろうな)。

 

ということで、こちらがその「ワンオク」によるカバーバージョン(強調しとくね(笑))。

 

 

いわずもがなでしょうが、ボーカルは森進一と森昌子の息子だそうです。