1972年全英3位、全米37位。当時、Mott The Hoople は解散の危機に瀕していて、彼らの大ファンである David Bowie は、それを知ってなんとか力になりたいと思い、"Suffragette City" の提供を申し出ます。その曲は自分たちのスタイルに合わないと感じた Mott The Hoople から丁重に断られると、今度はこの曲を提供しました。オフィスで Bowie からこの曲をギターの弾き語りで聞かされたメンバーは皆、これはヒットすると確信して即座にOKし(ボーカルの Ian Hunter は、「あいつはアコギでこの曲を演ってくれたんだけど、これはヒットするってすぐにわかったよ。背筋がゾクゾクしたね。そんなことはおれの人生のなかでは数えるほどしかなかったな」と述べ、ドラムスの Dale Griffin は、「信じられなかったな。あいつがオフィスでこの曲を聴かせてくれたときは、それを聴きながら、これをおれたちにくれるって?コイツ頭がおかしいに違いないって思ったよ。で、イエスって言うために首の骨が折れるほど頷いたんだ」(意訳)と述べている)、Bowie のプロデュースによりシングルとしてリリースして彼らの最大のヒットとなりました。なお、この曲は、青春賛歌と解釈されることが多いのですが、Bowie によると、「All the young dudes/Carry the new」という歌詞の「news」とは、彼のアルバム "The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars" に収録された "Five Years" のテーマである「地球はあと5年で滅亡する」というニュースのことで、青春賛歌とは真逆のものだということです(ところが、アメリカでは、どういうわけかこの曲はゲイのアンセムになっているとのこと(笑))。 

 

 

これまたそのまんまな邦題(笑)。

 

こちらは Bowie によるセルフカバー。

 

 

さらに、Freddie Mercury 追悼コンサートにおける Ian Hunter、Bowie、Joe Elliott、Queen らによるパフォーマンス(前回書いたように、Queen は、Mott The Hoople の1974年の全米ツアーで前座を務め、それ以来彼らと親交がある)。

 

 

最後は、2019年に Def Leppard がロックの殿堂入りを果たした際の記念セレモニーで、Ian Hunter、Brian May らと行ったギグ。

 

 

みんなこの曲が好きなんだな。