1970年代後半(77年~79年ごろ)に日本で巻き起こった「AORブーム」のころに地味に人気のあった(笑)Ned Doheny です。この曲は、彼の代表作として日本で未だ根強い人気を誇るアルバム "Hard Candy" の冒頭を飾るナンバーですが、もともとは David Cassidy に提供したもの(つまりセルフカバー)。Ned Doheny は、カリフォルニアのドヒニー財閥(?)の御曹司(「石油王」Edward Doheny の曽孫)ですが、音楽の道を志し、Don Henley、Glenn Frey、J.D. Souther、Linda Ronstadt、Jackson Browne といったウェストコーストのミュージシャンとつるんで活動し、また、Dave Mason、Cass Elliot、Average White Band(AWB)などともコラボするなど、単なる金持ちのボンボンの道楽にとどまらない才能を発揮しています。ただ、日本やヨーロッパではそこそこ人気があったものの、本国アメリカではパッとしませんでした・・・もっとも、最近ではいわゆる「ヨット・ロック」のアーティストの一人としてアメリカでも見直されているようです(よく知らんが)。

 

 

帯たたきに注目! それにしても、いかにも「ぼっちゃん」って感じの体形やな(笑)。

 

残念ながら、当時の映像はありませんでした。こちらのセッションはいつのものかわかりませんが、代わりに貼っときます。

 

 

David Cassidy のバージョンはこちら。

 

 

この人は1970年代前半にティーンのアイドルとして大人気でしたが、私が洋楽を聴くようになった70年代後半には「落ち目」になっていたので、イマイチ印象が薄いんだよな(むしろ、弟の Shaun Cassidy の方)。

 

Ned Doheny の作品で最もヒットしたのはこちら。

 

 

1981年全米53位(ソウルチャートでは1位)。この曲は Doheny が AWB の Hamish Stuart と共作したもので、Doheny と AWB によるデモバージョンがこちら。

 

 

この曲も "Get It Up For Love" と同じセッションでのパフォーマンスを。