1979年全米・全英ともに12位。さらに、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでも12位と、アングロサクソンの連中、どうやらカルテルを結んでいたようです(笑)。この曲は Nick Lowe が、Brinsley Schwartz 在籍中に、Harold Melvin & The Blue Notes の "The Love I Lost" にインスパイアされて Ian Gomm と共作したもので、Brinsley Schwartz のアルバム "It's All Over Now" に収録したのですが、そのアルバムは発売されず、彼のシングル "Little Hitler" のB面に収録されました。その後、Lowe がコロンビアレコードと契約した際、同社のA&R担当からこの曲を録り直すことをサジェストされ、彼はさほどいいアイディアだとも思わなかったものの半ば脅されるような形で Rockpile のメンバーと再レコーディングしたそうです。内容は一言でいえばツンデレといったところ(笑)。なお、PVは Nick Lowe の実際の結婚式(新婦はカントリーシンガーの Carlene Carter)の映像を交えて作成されたもので、Rockpile のメンバーが演奏シーン以外にも「出演」しています(運転手(Dave Edmunds)、写真屋、ケーキ職人)。

 

 

そして、すっかりおなじみとなった Daryl Hall の自宅でのセッション。

 

 

ミュージシャンというより、レコード会社の重役やな(笑)。

 

なお、日本では三遊亭円丈師匠が『恋のホワン・ホワン』というタイトルでカバーしたそうですが、全く記憶にない(一応 YouTube で確認して、もし聴いたことがあるように思ったら取り上げようと思ったが、やはり聞き覚えがなかった)ので、割愛します。

 

こちらは Dave Edmunds のヒットでおなじみのナンバーを Huey Lewis & The News をバックにセルフカバー(Huey Lewis はハーモニカとバックボーカルのほか、プロデュースも担当)。

 

 

1985年全米77位。

 

ところで、われわれローラーズファンにとって、Nick Lowe といえば忘れてならないのがこちら(笑)。

 

 

Nick Lowe が Tartan Horde という変名で Bay City Rollers 人気に便乗して1975年にリリースしたノベルティソング。日本では翌年のローラーズの初来日に合わせてヒットしました(オールジャパンポップ20では最高位7位)。それにしても、後で Tartan Horde の正体を知って、Nick Lowe ともあろう者がなにやってんだ、と思ったら、レコード会社との契約の責を塞ぐためにやったとのこと(まあ、そんなところだろうな・・・でも、40数年ぶりに聴いたんだけど、結構おちょくっていたんだな(当時はもちろん歌詞の内容はわからずに聴いていた))。