1969年全英4位、70年全米7位。さらに、ニュージーランドで1位、カナダで4位、アイルランドで5位。前回書いたように、この曲は Ringo Starr が出演した映画『マジック・クリスチャン』のオープニングの曲で、作・プロデュースは Paul McCartney。Paul は、Badfinger (当時のバンド名は「Iveys」)のメンバーがアップルレコードに対する不満を述べている雑誌記事を読んで、この曲(もともとは、Paul が前記映画のために書いて、"Abbey Road" のレコーディングセッション中に、他のメンバーより早くスタジオ入りし、ボーカルと全ての楽器を一人で担当してデモテープを作成した)を彼らに提供しました。レコーディング前日の夜は、Iveys のメンバーは全員興奮して眠れなかったそうです。レコーディング当日、Paul は、自分が作ったデモを渡して、このとおり演れ、と指示。これに対し、Iveys は、自分たち独自のテイストも盛り込みたいと主張したのですが、彼は、「デモのまんまじゃなきゃだめだ。これがヒット曲なんだから」と、その主張を一蹴したとのこと。それでも、さすがに気が咎めたのか、彼らのオリジナル2曲も映画用にプロデュースしました(彼はその映画に3曲提供するという契約をしていた)。

 

 

Paul によるデモはその後ブートレグで出回っていたのですが、1996年に "Anthology 3" で正式に発表されました。 

 

 

Paul はこの曲が気に入っているようで、ライヴでもしばしばセットリストに入れているのですが、状態の良いものを見つけられなかったので、代わりに(?)こちらを。

 

 

Alice Cooper、Johnny Depp、Joe Perry によって結成されたスーパーグループ Hollywood Vampires と Paul の共演ですっ!