1984年全米3位(ブラックチャートとダンス/ディスコチャートでは1位)、全英1位(Wham! の "Freedom" に取って代わった)、アイルランドで1位、カナダとニュージーランドで2位、ベルギー、西ドイツ、スイス、スウェーデン、ノルウェー、オーストラリアでトップ入り。さらに翌年のグラミー賞では最優秀R&B楽曲賞を獲得しました。冒頭の Grandmaster Melle Mel によるラップの「Chaka--Chaka--Chaka--Chaka--Chaka--Chaka Khan」というパートは、編集中にプロデューサーの Arif Mardin が手を滑らせてリピートマシンを誤作動させてしまったことにより生まれたもの(つまりアクシデントの産物)ですが、面白いということでそのまま採用されたということです(あのインパクトのある出だしは怪我の功名なのであった)。いうまでもなくこの曲のオリジナルは Prince で、彼の大ファンであった Chaka Khan の希望でカバーすることとなったのですが、彼女は Melle Mel のラップが気に入らず(そもそもラップを入れること自体知らなかった)、特に自分の名前が連呼されるのを聴くのが耐えられなかったそうで、Arif Mardin の説得で渋々承知したものの、ライヴでこの曲を演るときはラップの部分を完全にカットしていた(周りで「Chaka--Chaka--Chaka--Chaka--Chaka--Chaka Khan」と真似しているのを聴くと頭がおかしくなりそうになると言うほど嫌っていた)とのこと(もっとも、最終的にはラップを受け入れてライヴでもバンドのメンバーにやらせるようになった)。なお、これもいうまでもないことですが、ハーモニカは Stevie Wonder で、彼の "Fingertips" からのサンプリングも使われています。
こちらが Prince のオリジナル(彼は Patrice Rushen のためにこの曲を書いたのだが、彼女から断られたため、自身のセカンドアルバム "Prince" に収録した)。
さらに、Prince、Chaka、Stevie による共演も("Through The Fire" ~ "I Feel For You" ~ "I'm Every Woman" のメドレー)。
スゲェの一言(笑)。
Pointer Sisters によるカバーも。