Bay City Rollers 6枚目のアルバム "Strangers In The Wind" のタイトルトラック。前作 "It's A Game" のレコーディング中に Pat をクビにしてアイドルからの脱皮を図った BCR ですが、本作の制作にあたっては Alan(アイドルバンドのメンバーとしては歳を食っているという理由で事実上クビになった)を復帰させてその路線を強化したはずでした。しかし、本格的なアメリカ進出を見据えた前々作 "Dedication"、当時ブームとなっていたディスコサウンドを大幅に取り入れた前作 "It's A Game" と比べると、"Strangers In The Wind" は、個々の楽曲は悪くないものの、アルバム全体の印象は散漫で何を目指しているのかがよくわからず、迷走し始めたというのが正直な感想です(もっとも、当時は中学生だったので、ただ単に何か変な方向に向かっているなと漠然と感じていただけでしたが)。実際、イギリスでは "It's A Game" で多くのファンが離れてしまったそうで、アメリカでも(彼らが出演する子供向けバラエティ番組のテレビ放映が始まったにもかかわらず)このアルバムは最高位129位と散々な結果に終わり、日本でもこのアルバム(オリコンでは5位)のリリースに合わせて来日公演が行われて最後の光芒を放ったものの既に BCR ブームは去ったことはローラーズファンの私としても認めざるを得ませんでした。彼らの人気凋落は直後に Leslie が脱退したことによって決定的となり、私もちょうど (遅ればせながら) Beatles にハマったこともあってローラーズに対する興味を失い、その後の彼らの作品はほとんど知りません。そういう意味で、このアルバムは私にとって、Bay City Rollers のラストアルバムということになります。 

 

 

なんでこんなジャケットにしたのかなぁ(実際、評判が悪かった)。

 

このアルバムからのファーストシングルは、前回の記事でオリジナルを取り上げたこの曲。

 

 

1978年西ドイツで48位(日米ではオールジャパンポップ20で1位)・・・ローラーズの曲がいずれかの国でチャートに登場したのはこれが最後となりました。

 

さらにこちらもシングルカットされました(前半はアメリカで放映された前記テレビ番組からと思われる)。

 

 

当時、フランス語の歌詞は何を言っているのかと辞書で調べたら、英語の歌詞の直訳でした(笑)。