1945年全米10位。一般に、この曲は Frank Sinatra の娘 Nancy Sinatra の誕生日のお祝いに書かれたものだと信じられていて、モノの本にもたいていそのように書かれているのですが、実はそうではなく、この曲を作曲した Jimmy Van Heusen が当時コンビを組んでいた作詞家 Johnny Burke の夫人 Bessie の誕生日を祝うために書かれた(作詞は Van Heusen と Burke の共通の友人であるコメディアンの Phil Silvers で、Burke と Van Heusen が手直しをした)のだということです。で、Bessie の誕生日に歌ったところ大いにウケたので、それからほかの女性の誕生日会の席でも名前を入れ替えて歌っていたのですが、Nancy Sinatra のバースデーパーティーで「Bessie」を「Nancy」に変えて披露したところ、Sinatra は娘のために作ってくれたものと勘違いし、感極まって泣き崩れたそうです。そしてこの曲をレコーディングしたのですが、Van Heusen と Burke と Silvers の三人は賢明にも Sinatra の勘違いを正すことはしませんでした。
多くの歌手・ミュージシャンが取り上げています。まずは Ray Charles によるカバー。
続いて Oscar Peterson のパフォーマンス。
しかし、なんといっても、次の二つが双璧をなすといえるでしょう。
まずは Cannonball Adderley & Bill Evans。
そして John Coltrane。