1986年全米1位(翌年アカデミー歌曲賞を受賞)、全英1位。さらに、アイルランドとベルギーでも1位、フランス、オランダ、スイス、スペイン、スウェーデン、カナダ、オーストラリアで2位、西ドイツで3位、オーストリア、ノルウェー、ニュージーランドで4位、イタリアで5位となった世界的大ヒット。これまた映画『トップガン』の挿入歌で、同じく Giorgio Moroder と Tom Whitlock のペンになるナンバーですが、 "Danger Zone" の演奏者が当初予定されていた Toto から最終的に Kenny Loggins に変更されたように、こちらの演奏者も、最初にオファーを受けたのは Motels(正確には Martha Davis)でしたが、最終的に Moroder の判断により Berlin に変更されています(Moroder は Berlin の1984年のヒット曲 "No More Words" のプロデュースを手掛けた)。随分ドタバタがあったようですが、どちらも結果オーライといったところでしょうか。

 

 

こちらは残念ながらボツになった Motels のデモバージョン。

 

 

アレンジはそのまんまだし、Moroder は何が気に入らなかったんだろう?(Martha Davis より Terri Nunn の方が好みだった?) このデモバージョンを収録したアルバム "Anthologyland" のライナーノーツで Martha Davis は「自分の中では、これをやらなくてよかった、と思ってる部分が大きいわ。なぜって、あたしはソングライターなのに、もしやってたら多分これがあたしの代表曲、ってことになってたわけだから。」と述べています。でも、アルバムで発表したということは、やはり未練があったのかな?

 

なお、Berlin は、この曲が世界的な大ヒットとなったことでバンド内に亀裂が生じて(Terri Nunn はこの曲によりバンドが世界的に活動できるようになったと考えたのに対し、他のメンバーはこの曲が大嫌いだったとのこと)1987年に解散し、また、この曲をやりそこなった Motels も同年突然解散しました。もっとも、その後、どちらも再結成して現在に至っており、2016年には80年代に活躍したアーティストを集めて「Lost 80's Live」と銘打って行われたツアーに揃って参加したそうです。