1978年全米6位、ミリオンセラー。Kerry Livgren はギターのフィンガーピッキングの練習のためにこの曲を書き、自宅で練習していたところ、それを聴いた奥さんから、「素敵なメロディだから歌詞をつけてレコーディングすべきよ」と奨められ、完成した曲に仕上げたそうです。ただ、それまでの Kansas のスタイルとはかけ離れていたため、Livgren は他のメンバーに気に入ってもらえるかどうか確信がもてなかったとのことですが、無事受け入れてもらいレコーディングして Kansas 最大のヒットとなりました。なお、よく指摘されるように、この曲のリフレインは、旧約聖書の『創世記』3:19の「...for dust thou art, and unto dust thou shalt return.[塵にすぎないお前は塵に返る]」(和訳は新共同訳による)と、平家物語冒頭の「たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ」を思わせる内容です。

 

 

Scorpions によるカバー。

 

 

そして、Brian May と Kerry Ellis(イギリスの歌手兼女優らしい。知らんけど)によるパフォーマンス。

 

 

しかし、Kansas の本領はこちらでしょう。

 

 

1977年全米11位、ミリオンセラー。この曲も Livgren が書いたもので、彼からそのデモを聞かされたメンバーは、「これはヒットする」と確信したという説がある一方で、Phil Ehart は、「[演奏時間が]約6分もあるので、おれたちはヒットするとは思わなかったよ」と真逆の証言をしています。なお、この曲と "Dust In The Wind" は、どちらもアルバムのレコーディングの最後の最後になって収録曲に加えられたとのことですが、Rich Williams は、この2曲がヒットしたことについて、「まぐれ当たりだ」と述べています。