1972年全米1位(Don McLean の "American Pie" からトップの座を奪い、Nilsson の "Without You" にその座を譲った。なお、ソウルチャートでも1位となり、ミリオンセラー)、全英7位。この曲のレコーディングは難航し、Al Green がようやくOKを出したときには100テイクを録っていたそうです。また、彼は、この曲はヒットしないと思って、リリースを渋っていたとのこと。この曲がヒットした2年後、彼は、入浴しているところを元ガールフレンドに襲われ、煮えたぎったコーングリッツをかけられて大やけどを負う(元カノはその直後に彼のピストルで自殺した)という悲劇に見舞われました。彼はこの事件をきっかけとして牧師となり、さらにはゴスペルシンガーに転身します。しかし、1988年には Annie Lennox とのデュエットナンバー "Put A Little Love In Your Heart" (1989年全米9位)で「俗界」に戻り、以後ゴスペルとR&Bの二足の草鞋で音楽活動を続けています。
この曲には数多くのカバーがあります。まずは Billy Paul。
そして、Michael McDonald をフィーチャーしたこちら。
AORですね(笑)。Jeff Porcaro へのトリビュートアルバムより。なお、女性ボーカルはセッションシンガーの Paulette Browne。
インストは Jimmy Smith。
しかし、なんといってもこちらでしょう。
スゲエ迫力(笑)。この曲は、Tina Turner が Heaven 17 の Martyn Ware のサジェスチョンでレコーディングしたもので(Ware はプロデュースも担当)、1983年にリリースされると、アメリカでは7年ぶりにチャート入りを果たして26位(ダンスチャートでは1位)まで昇り、イギリスでは最高位6位(これはオリジナルの7位を上回る)、オランダとニュージーランドで4位、ベルギーで7位を記録するなど、Tina Turner の復活を告げるヒットとなりました。彼女のその後の活躍はご承知のとおり。
こちらはUSシングルのジャケ写。
スゲー写真だな(笑)。