この曲は53年前の今日、すなわち1964年4月4日付 Billboard Hot 100 で1位を獲得しました。そのときのトップ5は次のとおり。

 

1.Can't Buy Me Love

2.Twist And Shout

3.She Loves You

4.I Want To Hold Your Hand

5.Please Please Me

 

壮観ですね。世にいう Beatles のトップ5独占です。なお、翌週の4月11日付では100位以内に14曲がチャートインしています。Beatles は1964年にキャピトルレコードから正式に全米デビューを果たしたのですが、その前にスワン、ヴィージェイ、トリィといったマイナーレーベルが彼らのレコードを発売しており、それらが一斉にチャートインしたこと、当時はシングルのA面の曲とB面の曲が別々にランキングされていたこと、といった特殊な事情によりこのような事態となったものです。とはいえ、まさしく空前絶後の記録で、彼らの人気がいかにすさまじいものであったかを表しています。

 

次に、この曲の前にトップの座にあったのは "She Loves You"、その前は "I Want To Hold Your Hand" であり、このように同じアーティストの曲が間を置かずに3曲連続して No.1 となったケースはほかにありません(2曲ならある)。

 

また、この曲は27位で初登場しその翌週に No.1 となりましたが、これは Beatles にとって1位到達の最速記録です(初登場の翌週に首位に立つという記録は、1958年に Sheb Wooley の "The Purple People Eater" が初めて達成し、その後もいくつか例がある。ただし、この記録は1995年に Michael Jackson の "You Are Not Alone" の初登場1位によって破られた)。そして27位から1位というというのは、2002年に Kelly Clarkson の "A Moment Like This"(初登場52位から翌週1位)によって破られるまで、1位へのジャンプアップとしては最大の記録でした。

 

さらには、シングルの予約枚数は210万枚に達しましたが、これは史上最高記録です。

 

"Can't Buy Me Love" を Beatles の代表曲に挙げる人は多くない(というよりほとんどいない)と思いますが、このような数々の大記録を保持しているのです。

 

 

Paul McCartney の2015年の日本公演でも演奏され、武道館ライヴではオープニングナンバーでした。

 

 

今年のライヴまで1カ月を切りました!