1983年全米2位(アダルトコンテンポラリーチャートでも2位となり、ミリオンセラー)、カナダで3位。この曲は Meat Loaf とのコラボで知られる Jim Steinman が作詞作曲・プロデュースしたもので、そのドラマティックな展開はまさに「スタインマン節」炸裂、というところです(彼は、この曲をプロデュースするにあたり、Rick Derringer や E Street Band の Roy Bittan と Max Weinberg といったパワフルなミュージシャンを起用し、「Bruce Springsteen のようなエネルギーを注入」して、それまでの Air Supply の楽曲とは大きく異なるサウンドにした)。この曲の1位を阻んだのは Bonnie Tyler の "Total Eclipse Of The Heart" ですが、こちらも Jim Steinman の作詞作曲・プロデュースになるもので、Steinman が全米1位と2位を占めたことになります。なお、一説によると、この2曲はもともと Meat Loaf に提供されたのですが、Meat Loaf のレコード会社が Steinman への支払を拒否したためボツになり、代わって Air Supply と Bonnie Tyler に提供されたとのこと(Meat Loaf 曰く「当時、おれのレコード会社はアンチ・ジム・スタインマンで、おれはアンチ・レコード会社だったんだ。それでおあいこってわけさ」(そうか?))。ただし、Bonnie Tyler は、少なくとも "Total Eclipse Of The Heart" に関してはこの説を否定しています。

 

 

こちらは「アコースティック」バージョン。

 

 

Bonnie Tyler は Steinman 他1名のプロデュースでこの曲をカバーしています。

 

 

Russell Hitchcock のハイトーンボイスが素晴しいのはもちろんですが、Bonnie Tyler のハスキーボイスもまたいいですね(甲乙つけがたい)。なお、イントロ等で聴かれるプッチーニのオペラ『蝶々夫人』のアリア(『ある晴れた日に』)の一節を歌っているのは彼女のお母さんの Elsie Hopkins だということです。