Alessi(現 Alessi Brothers)の1977年リリースのセカンドアルバム(日本ではデビューアルバム) "All For A Reason" のタイトルトラック。Alessi はアメリカのイケメン双子デュオですが、この曲はアメリカでは全く売れませんでした。しかし、日本ではそこそこヒットし(オールジャパンポップ20で10位)、何より曲がいいので、忘れられない一曲となりました。ちなみに、アルバム "All For A Reason" には、Steve Gadd、David Sanborn、Richard Tee、David Spinozza、Randy & Michael の Brecker 兄弟など錚々たる顔ぶれ(といっても、当時はまだ、気鋭の若手スタジオミュージシャン、的な位置付けだった)が参加しています。

 

 

さわやかな歌声とは裏腹に、その歌詞は、深夜酔っぱらった勢いで元カノに電話をして、キミは綺麗だって伝えたいんだ、とか、何で別れちゃったんだろう、とか、キミの気持ちを教えて、とか、何を今更の未練がましい泣き言をクドクド並べていたら、無情にも相手に電話を切られてしまうという、とっても情けない内容。でも、歌の半ば過ぎあたりに、電話がブチっと切れてオロオロする感じが出ているのが微笑ましいですね。

 

日本盤シングルのB面に収録されていた "Oh, Lori" は1977年全英8位、オランダで4位をはじめとして主にヨーロッパでヒットしたとのこと。

 

 

彼らは本国アメリカではパッとしませんでしたが、ヨーロッパと南米(特にブラジル)で人気があったということです。また、Olivia Newton-John、Frankie Valli、Peter Frampton などに曲を提供したり、Art Garfunkle のアルバム "Fate For Breakfast" や John Lennon のアルバム "Milk And Honey" に参加したりしていて、現在でもデュオとして活動しています。こちらは2008年のライヴ映像ですが、30年経ってもほとんど変わらぬ歌声を披露しています。

 

 

ああ、すっかり忘れていましたが、映画 "Ghostbusters" の第1作(1984年)で彼らの曲が使用されていました。