大手町にある平将門の首塚です。承平天慶の乱で討ち取られた将門の首級は京に送られて梟首となったのですが、3日目に東方に飛び去り、この地に落ちたといわれています。それをこの地の村人が埋葬したのが首塚の由来ということです。








将門の首が京から東国に帰ってきたことに因み、無事に帰る(カエル)ようにとの願いを込めてこのような置物が。


関東大震災で首塚は崩壊し、跡地に大蔵省の仮庁舎が建てられたところ、工事関係者や大蔵省職員に不審死を遂げる者が続出し、遂には時の大蔵大臣早速整爾が急死するに至ったため、将門の祟りを恐れて仮庁舎は撤去されて首塚が復元されたそうです。

 

また、第二次世界大戦後、GHQの命令でこの地を駐車場とするための整地工事に着手したところ、ブルドーザーが横転して運転手が死亡したため、工事は取りやめとなり、首塚は残されることとなりました。周辺のビルのオフィスでは、首塚に尻を向けないように席の配置がなされているそうです。

 

私が(多分)最初に年間を通して見た大河ドラマが、将門を主人公とする「風と雲と虹と」です(それ以前は断片的に見たという記憶しかない)。加藤剛さんが主役の将門を演じ、現在放映中の「真田丸」で真田昌幸を好演している草刈正雄さんにとって初大河となった作品です。