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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
▼昨年8月以来の高額証拠金
先週末、日本証券クリアリング機構より公表された6月23日〜27日の白金AS-VaRパラメータファイルはこちらです。
2020年7月27日、国内白金市場は東工取から大阪取引所へと移管されました。
日本取引所グループ(JPX)が「総合取引所」としてスタートしたこの日、大阪取引所の山道裕己社長は「商品先物の取引量を2~3年で2倍に引き上げたい」と会見で述べ、当時「コロナバブル」で膨らんでいた証拠金を引き下げてくれました。
大阪移管後の国内白金証拠金は、10万円を切る水準で安定的に推移しています。
相場が大きくブレた場合は一時的に引き上げられるものの、1カ月ほどすると元の水準に戻る傾向が続いています。
右軸:証拠金(円)
大阪取引所移管後、証拠金が最高だったのは昨年8月19〜23日の「214,500円」です。
これは「令和のリーマンショック」と言われた8月の急落を受けた措置で、96,500円だった証拠金が翌週には2倍以上に引き上げられました。
今回の証拠金「164,000円」は、このとき以来の水準です。
▼証拠金増額の弊害
証拠金が引き上げられると市場参加者が減る、すなわち取組が減りやすいです。
先ほどの「令和のリーマンショック」前後の取組を確認すると、このようになります。
右軸:総取組(上下逆注意)
お盆入り直前の8月9日夕方に「証拠金倍増」がアナウンスされると、当然ながら取組は大きく減りました。
取組減少は「納会」まで続き、翌日の新ポ発会で取組減少は一服しています。
今回も証拠金引き上げによる取組減少が懸念されますが、今週は「新ポ発会」も予定されています。
右軸:総取組(上下逆注意)
納会までは取組が増えにくい展開が予想されるのと同時に、この証拠金で新たな買いが入るのかどうか大変注目が集まります。
取組が増えなければ高値圏のもみ合いがさらに続く見通しですが、今後価格下落や証拠金引き下げにより取組が増え始めると、上値の重い相場展開となりそうです。
まずは証拠金増額を受けた本日の取組を注視、今夜20時に取引所から公表されます。
順当に減っているか、もしくは…。
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