米経済指標軒並み失速、ドル円は再び142円台へ | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

おはようございます。

 

▼注目経済指標

・豪GDP[前年比]1.3%(予想1.5%  前回1.3%)
・ユーロ圏総合PMI50.2(予想49.5  前回49.5)
・米MBA住宅ローン申請指数-3.9%(前回-1.2%)
・米ADP雇用統計3.7万人(予想11.4万人  前回6.0万人)
・カナダ中銀政策金利2.75%(予想2.75%  前回2.75%)
・米ISM非製造業景況指数49.9(予想52.0  前回51.6)
・EIA原油在庫  原油430.4万バレル減  クッシング57.6万バレル増

 

▼ニュース、要人発言

2%目標重視に回帰を、過去の低インフレ穴埋めせず=ダラス連銀総裁
米ダラス地区連銀のローガン総裁は3日、インフレ率が目標を下回った過去の期間を補うために高インフレを容認するのではなく、2%のインフレ目標に向けた金融政策の枠組みに回帰したいとの考えを示した、同時に、労働市場が弱体化している時だけでなく、過熱しているように見える場合にも連邦準備理事会(FRB)は対応すべきだと述べた(ロイター)
FRB、24年は保有債券に1.06兆ドルの含み損 小幅に拡大
ニューヨーク連銀が3日に発表した報告書によると、米連邦準備理事会(FRB)は2024年、保有する債券の含み損が1兆0600億ドルとなり、23年の9484億ドルから小幅に拡大した、昨年の含み損について、「イールドカーブ全体の市場金利の上昇」によるものと説明、保有債券の規模縮小によって部分的に相殺されたとしている(ロイター)
中期的な物価安定が重要とスイス中銀理事、CPI下落受け
スイス国立銀行(中央銀行)のチュディン理事は3日、同国のインフレ率が4年超ぶりにマイナスとなったことを受け、中銀は向こう1カ月ではなく中期的な物価安定を目指していると述べた(ロイター)
豪GDP、第1四半期は前期比+0.2% 予想下回る
オーストラリア統計局が4日発表した第1四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.2%増と、市場予想の0.4%増を下回り、わずかな成長にとどまった、消費者の節約志向が続いたほか、昨年の経済をけん引した政府支出が停滞したことが背景で、追加景気刺激策の必要性が浮き彫りとなった(ロイター)
豪経済1-3月、成長率が予想下回る-中銀は追加利下げに傾く公算
オーストラリアの1-3月(第1四半期)国内総生産(GDP)は予想を下回る伸びとなった、公共需要と輸出が成長の足かせとなり、オーストラリア準備銀行(中央銀行)がハト派姿勢に傾き、追加利下げに動く動機が強まりそうだ(ブルームバーグ)
韓国CPI、5月は前年比+1.9% 5カ月ぶりの低い伸び
韓国統計局が4日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.9%上昇した、4月の2.1%から鈍化し、昨年12月以来5カ月ぶりの低い伸びとなった(ロイター)
米、鉄鋼・アルミに追加関税 2倍の50%、世界経済に影響も
トランプ米政権は4日、鉄鋼・アルミニウムに対する50%の追加関税を発動した、トランプ大統領が3日、関税引き上げを命じる文書に署名した、日本を含め輸入品に対する税率を現行の25%から2倍に引き上げ、米製造業の保護をさらに厚くする(時事通信)
中国、エアバス製航空機の発注検討、来月にも数百機規模-関係者
中国は来月にもエアバス製の航空機を数百機規模で発注することを検討している、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした、欧州の首脳が長年にわたる双方の関係を祝うために北京を訪問するタイミングと重なる見通しだという(ブルームバーグ)
中国国家主席は非常にタフ、ディールは極めて困難=トランプ米大統領
トランプ米大統領は4日、中国の習近平国家主席とのディールは極めて困難とSNSに投稿した、トゥルース・ソーシャルで「中国の習近平国家主席をこれまでも、そしてこれからも好きだが、彼は非常にタフで、ディールするのは極めて困難」と述べた(ロイター)
ユーロ圏総合PMI、5月上方修正も2月以来の低水準 サービス縮小
S&Pグローバルがまとめた5月のHCOB購買担当者景気指数(PMI)改定値は製造業とサービス業を合わせた総合PPMIが50.2、速報値の49.5から上方修正され好不況の分かれ目である50をわずかに上回ったが4月の50.4から低下し2月以来の低水準となった(ロイター)
英サービスPMI、5月は再び50超え 「米関税懸念が後退」
S&Pグローバルがまとめた5月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.9となり、景況拡大・悪化の分かれ目となる50を再び上回った(ロイター)
バークレイズ、S&P500種指数の年末目標を6050に引き上げ
バークレイズは4日、米S&P総合500種指数の年末目標を5900から6050に引き上げた、貿易を巡る不透明感が緩和し、来年の増益率が正常化するとの見方を示した、直近終値(5970.37)から1.32%上昇することになる(ロイター)
米EUの貿易交渉は前進と欧州委員、鉄鋼アルミ関税引き上げには苦言
欧州連合(EU)と米国の貿易交渉は「正しい方向に向かっている」が、この勢いを維持したいのなら米国の鉄鋼・アルミニウム関税引き上げは助けにならないと、シェフチョビッチ欧州委員(通商担当)が述べた(ブルームバーグ)
米ADP民間雇用、5月3.7万人増に鈍化 増加幅2年超ぶり低水準
米ADPリサーチ・インスティテュートが4日発表した5月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は3万7000人増となり予想を大きく下回り、増加幅は2023年3月以来、2年超ぶりの低水準となった(ロイター)
カナダ中銀、政策金利を2.75%に据え置き 先行き利下げに含み
カナダ銀行(中央銀行)は4日の会合で、市場予想通り政策金利を2.75%に据え置いた、米国の貿易政策の影響を見極める必要があるとした、ただ、関税の影響で経済が弱体化した場合は追加利下げが必要になる可能性があるとの見方を示した(ロイター)
トランプ米大統領「FRB議長は利下げを」、民間雇用の鈍化指摘
トランプ米大統領は4日、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長に利下げを求め、ADP民間雇用が5月に鈍化したことを指摘した、SNSのトゥルース・ソーシャルへで「ADPの数字が出た。遅すぎる。パウエル議長は金利を今、引き下げなければならない。欧州は9回も金利を下げている」と投稿した(ロイター)
米ISM非製造業総合指数、5月49.9に低下 インフレ懸念浮き彫り
米供給管理協会(ISM)が4日発表した5月の非製造業総合指数は49.9と、4月の51.6から低下し、2024年6月以来の低水準となった、企業は原材料価格の上昇に直面し、経済が依然として低成長・高インフレの局面を迎えるリスクにさらされていることを浮き彫りにした(ロイター)
米企業、大半が価格転嫁でトランプ関税に対応=NY連銀調査
米ニューヨーク地区連銀が4日公表した報告書によると、同地区の企業の大半は先月、トランプ米大統領の関税措置の少なくとも一部を値上げという形で転嫁したことが分かった、企業が関税の大幅引き上げへの対応を巡り相当な混乱と不確実性を感じていることも分かった(ロイター)
米地区連銀経済報告、経済活動は若干鈍化-物価「緩やかに」上昇
米経済活動はここ数週間にわずかに鈍化し、関税や不確実性の高い状況が経済全体に波及していることが示唆されると、米連邦準備制度理事会(FRB)は4日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で指摘した(ブルームバーグ)
米ロ首脳が電話会談、プーチン氏はウクライナ報復を警告-トランプ氏
トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領と電話で話したことを明らかにし、最近のウクライナによるドローン(無人機)攻撃にロシアは報復すると、プーチン氏から警告を受けたと述べた(ブルームバーグ)
6月ドル円相場、25年は6年ぶり円高観測 円買い越し最高水準
6月の外国為替市場で、対ドルの円相場が6年ぶりに円高・ドル安が進むとの観測が浮上している、過去5年はヘッジファンドなど投機筋が上半期に日米金利差を狙った円売り・ドル買いを出し、6月も円安が進みやすかった、2025年は米国経済の減速懸念でドル売り基調が強く、6月も円高が進むとの見立てだ(日本経済新聞)
各国・地域の中銀が積極的に金購入-月間80トン、85億ドルのペース
ゴールドマン・サックスのアナリストの推計によれば、各国・地域の中銀は月間約80トン、現行相場で約85億ドル(約1兆2200億円)のペースで金購入を進めている、その大半は秘密だが、中国が多くを占めることがデータで示唆されており、スイス経由で金を買っている複数の未確認の買い手もある(ブルームバーグ)
日本人の年間出生数が初の70万人割れ、出生率も過去最低-24年
日本人の年間の出生数が2024年に初めて70万人を割り込んだ、出生率も過去最低を更新、少子化対策に取り組む政府にとって厳しい状況が改めて示されている、厚生労働省が4日発表した人口動態統計月報年計(概数)によると、年間出生数は68万6061人と前年比で約4万人減少した、女性1人が一生に産む子どもの数の平均値を表す合計特殊出生率は1.15と昨年の1.20を下回り、比較可能な1947年以降で最も低くなった(ブルームバーグ)
 

東京前営業日比

 

06/04 15:45

06/05 6:00

円換算

ドル円

143.92

142.77

-1.15

NY金

3,380.00

3,397.45

-31

NY白金

1,075.35

1,086.30

16

(時間は東京タイム)

 

昨夜公表された米経済指標は軒並み失速、市場ではドル売りが優勢となりました。
ドル円は一時142円台中盤まで下落、ユーロドルは1.14台でしっかり推移です。
日本時間今夜はECB理事会、明日は米雇用統計が予定されており、米中首脳会談の開催有無や行方などとともに今週のイベントとして注目されます。

 

▼株式

ダウ:42,427.74ドル(-91.90)

ナス:19,460.49(+61.53)

 

 

米中首脳会談への期待などがこれまで相場を支えてきましたが、昨夜は米経済指標の失速がダウの上値を抑えました。

 

▼債券

米10年債利回り:4.353%(-0.101)
実質金利:2.043%(-0.063)
期待インフレ率:2.310%(-0.039)

 

Date

NY金($)

実質金利(%)

06/02

3,397.20

2.093

06/03

3,377.10

2.106

06/04

3,399.20

2.043

(過去3営業日)

 

 

右軸:実質金利(上下逆注意)

 

左軸:NY金(ドル)  右軸:期待インフレ率(%)

 

軒並み低下した米経済指標を受け、米10年債利回りは低下しています。

 

▼原油

NY原油7月物は、0.56ドル安の62.85ドルにて終了。

 

 

EIA公表直後に、NY原油は62.21ドルまで下落しています。

 

▼金

NY金8月物は、22.10ドル高の3,399.20ドルにて終了。

今朝の国内金は、37円安の15,606円で終了しています。

 

 

ISM公表直後には、一時3,409.50ドルまで上昇しました。

 

左軸:NY金(ドル)  右軸:信託金残高(トン)

 

SPDR:935.65トン(変わらず)

 

▼白金

NY白金7月物は、19.10ドル高の1,090.00ドルにて終了。

今朝の国内白金は、1円高の4,764円で終了しています。

 

 

米中協議への期待が、白金相場を支えています。

 

 

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