【FOMC】関税疲れの市場、「癒し」となるか | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

FOMCとは

米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

 

米国時間3月18日より二日間の日程で、FOMCが開催されています。
会合後の声明は日本時間3月20日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

 

<前回会合>

2025.1.29

声明

パウエル議長

「経済活動が堅調なペースで拡大インフレ目標への進展に関する文言を削除」
「インフレは依然幾分高いと再言及」
「米国債の縮小の上限を250億ドル、MBSを350億ドル維持」
「目標に対するリスクは依然として概ね均衡と再言及」
「投票は全会一致」

「経済は力強い、労働市場は堅調経済は目標に向かって大きく進展」
「2024年のGDPは2%超の伸びとなった見通し」
「労働市場の状況は堅調で、おおむね均衡している」
「賃金の伸びは緩和」
「FRBの目標達成に対するリスクはおおむね均衡」

 

前回1月会合で、パウエル議長は「急がない」姿勢を強調しました。

 

FRB、次回利下げは6月との観測 声明文言の変更受け
米連邦準備理事会(FRB)が29日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定し、FOMC声明からインフレ率が2%の目標に向けて「進展」しているとの文言を削除したことを受け、短期金利先物市場でFRBは6月まで利下げを見送るとの観測が高まった。
FOMC声明発表を受け、市場が織り込む6月までの利下げの確率は約40%と、発表前の約50%から低下した。(1月30日付ロイター)

 

パウエル議長は「急がない」姿勢を強調しました。

<今会合のポイント>
今回の会合は「3の倍数月」となるため、通常の声明に加えてドットチャートや経済見通しなども公表されます。
また4月2日から発動される「相互関税」を警戒した内容となることが予想されます。
 

利下げのヒントが「関税疲れ」の癒し、FOMCに注目=今週の米株式市場
17日からの週の米株式市場にとって最大の注目材料は米連邦公開市場委員会(FOMC)だ。連邦準備理事会(FRB)利下げのヒントを示せば、「関税疲れ」の市場は多少落ち着きを取り戻す可能性がある。
トランプ関税を巡る懸念を背景に米株市場は下げ基調となり、S&P総合500種指数は13日に調整局面入りした。
18-19日のFOMCは、政策金利を据え置くとの予想が大勢。だが投資家は年内の利下げを予想しており、「株式市場は、次の利下げがいつか、について情報を求めている」とモーニングスター・ウェルスのチーフマルチアセットストラテジスト、ドミニク・パパラルド氏は語る。2月の物価指標が落ち着いた内容だったこともあり、「株式市場が(FRBに)期待するのは、まずインフレ対策から経済活動支援に軸足を移すというシグナルを送ることだ」という。
焦点は政策発表後のパウエル議長の記者会見だ。この1カ月、今年の利下げ回数予想が上がり、フェデラル・ファンド(FF)金利先物は0.25%の利下げを3回程度織り込む。グリーンウッド・キャピタルの最高投資責任者、ウォルター・トッド氏は、こうした市場の織り込みにパウエル議長が冷水を浴びせれば「問題」だと述べた。
一部著名ストラテジストは米経済と米株に悲観的になっている。ゴールドマン・サックスは2025年末のS&P500指数の目標を6500から6200に引き下げた。ヤルデニ・リサーチも同指数の「最良ケース」の目標を7000から6400に引き下げた。
市場は今週も関税に関するニュースに振り回されそうだ。マニュライフ・インベストメント・マネジメントの株式・マルチアセット・ソリューション担当最高投資責任者、ネイサン・トフト氏は、近年、市場の最重要材料はFRBだったが、今後数カ月は他の政策動向が市場を動かす可能性が高いと指摘。「より大きな話題は、今後も続くとみられる関税を巡る議論の応酬だ」と語った。(17日付ロイター)

 

さらに日本は「お彼岸」によるお休みとなるため、不意の動意には注意が必要です。

6月会合での利下げ確率

 

今朝のFedWatchによると、「6月会合」での1回以上の利下げ確率は65.3%。

年内「2回以上」利下げ確率は76.7%となっており、6月会合プラスもう一回の利下げ見通しが優勢です。

一方でパウエル議長はこれまで「急がない」姿勢を強調しており、市場見通しとの乖離がリスクとなる可能性があります。


 

FOMC声明は日本時間3月20日午前3時、議長会見は3時半です。

 

 

 

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