週末を迎えドル高優勢、ドル円は152円台を回復 | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

おはようございます。

 

▼注目経済指標

・日本消費者物価指数[東京都区部・除生鮮][前年比]1.8%(予想1.7%  前回2.0%)
・ユーロ圏マネーサプライM3[前年比]%(予想2.9%  前回2.9%)
・独IFO86.5(予想85.6  前回85.4)
・米耐久財受注[前月比]-0.8%(予想-1.0%  前回-0.8%)
・米ミシガン大学消費者信頼感指数70.5(予想69.0  前回68.9)

 

▼ニュース、要人発言

加藤財務相が米財務長官と会談、為替について議論-三村財務官
加藤勝信財務相は米国時間24日、イエレン米財務長官と米ワシントンで会談し、為替について議論した、三村淳財務官が記者団に明らかにした(ブルームバーグ)
東京コアCPI、10月は+1.8%に鈍化 人件費転嫁の広がり限定的か
総務省が25日に発表した10月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は107.9と、前年同月比1.8%上昇した、エネルギー価格の伸び率が大幅に縮小、コアCPIの上昇率は日銀が目標とする2%を下回り、今年4月以来の低さとなった(ロイター)
TSMC製半導体がファーウェイ製品で発見、関連顧客への出荷停止
半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、自社半導体が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の製品から見つかったのを受け、使われた半導体に関連した顧客に対する出荷を停止した、台湾当局筋が明らかにした(ロイター)
パラジウム10%急騰、年初来高値更新 ロシア産供給懸念
自動車の排ガス浄化触媒などに使う産業用貴金属のパラジウムの価格が急騰している、国際指標となるニューヨーク先物(中心限月)は24日、一時1トロイオンス1173ドルと前日に比べ108.3ドル(10.2%)上昇し年初来高値を更新した、2023年12月以来の高水準で推移する、主要供給国であるロシア産の供給懸念が広がっている(日本経済新聞)
インド総合PMI、10月は伸び加速 製造業の需要が改善
S&Pグローバルがまとめた10月のインドHSBC総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は58.6にやや上昇した、製造業が好調だったほか、雇用創出も2006年2月以来の高い伸びを示した(ロイター)
ヘッジファンド、10月は中国株売りに転じる=ゴールドマン
ゴールドマン・サックスのプライムブローカー部門によると、世界のヘッジファンドは11月の米大統領選を前に、10月に中国や新興国全体の株を売り米国株を買うという大幅なローテーションに動いた(ロイター)
IMFゴピナート氏、米大統領選は世界に影響-インタビューで発言
国際通貨基金(IMF)のゴピナート筆頭副専務理事は、11月の米大統領選の結果は世界中の国々に影響を与えるとの見通しを示した(ブルームバーグ)
ECB、「中立」下回る金利検討の必要性なし=ラトビア中銀総裁
欧州中央銀行ECB理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、ECBはこれまで考えていたよりもやや速いペースで金融緩和を進める必要があるかもしれないが、経済成長を刺激する水準まで利下げする必要はないとの認識を示した(ロイター)
ユーロ圏銀行融資、9月も回復続く M3の伸び予想上回る
欧州中央銀行(ECB)が25日公表したデータによると、ユーロ圏銀行融資は9月も回復を続けた、9月の企業向け融資は前年比1.1%増で2023年半ば以来の高水準、家計向けは0.7%増と昨年10月以来の高い伸びとなった(ロイター)
独IFO業況指数、10月は予想以上に上昇 悪化にいったん歯止め
独IFO経済研究所が25日発表した10月の業況指数は86.5で、前月の85.4から市場予想(85.6)以上に上昇した(ロイター)
ロシア中銀、2%利上げ 3会合連続
ロシア中央銀行は25日、金融政策決定会合を開き、政策金利を2%引き上げ、年21%にすると発表した(時事通信)
中国全人代常務委、11月4-8日に開催 財政政策関連の議題なし
中国は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会を11月4-8日に開く、国営通信新華社が25日に伝えた、今のところ市場で注目されている財政政策につながる予算調整案は議題に盛り込まれていない(ロイター)
ラガルドECB総裁、ディスインフレは「極めて順調」と再び強調
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、消費者物価の伸び減速は続いていると認めつつ、賃金上昇圧力が長引くリスクがあると指摘した(ブルームバーグ)
米耐久財受注、9月コア資本財+0.5% 予想上回る
米商務省が25日発表した9月の耐久財受注統計によると、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は0.5%増加した、ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.1%増だった、前月は0.3%増(改定なし)だった(ロイター)
米ミシガン大消費者信頼感10月確報値、6カ月ぶり高水準
米ミシガン大学が25日発表した10月の消費者信頼感指数の確報値は70.5と、6カ月ぶりの高水準となった、9月の確定値は70.1だった、金利低下を背景に自動車など高額商品の購入環境が改善したことが背景とみられる(ロイター)
米財務省、日米会談「国際金融開発機関の強化で協力」
米財務省は25日、イエレン米財務長官と加藤勝信財務相の24日の会談について発表した、イエレン氏は特に国際金融開発機関(MDBs)の機能強化やウクライナ問題について日本との協力関係を強調したと明らかにした(日本経済新聞)
エヌビディア、時価総額3.53兆ドル アップル抜き世界首位
米半導体大手エヌビディアの時価総額が25日、アップルを抜いて、世界首位となった、同社の人工知能(AI)向け半導体への旺盛な需要が株価押し上げに寄与している(ロイター)
 

東京前営業日比

 

10/25 15:15

10/26 6:00

円換算

ドル円

151.87

152.30

0.43

NY金

2,739.20

2,760.70

137

NY白金

1,021.05

1,034.90

79

(時間は東京タイム)

 

前日は一服していたドル高でしたが、週末を迎えて再びドル買い戻しが優勢です。
ドル円は152円台前半レベルを回復、ユーロドルは再び1.08を割り込んでいます。
来週は月末週、物価関連指標が注目されます。
日曜日はいよいよ衆議院選挙、週明けの市場の反応が警戒されます。

 

▼株式

ダウ:42,114.40ドル(-259.96)

ナス:18,518.61(+103.12)

 

 

米債利回りの上昇がダウ市場を抑えました。

 

▼債券

米10年債利回り:4.266%(-0.037)

実質金利:1.942%(-0.041)

期待インフレ率:2.324%(+0.001)

 

Date

NY金($)

実質金利(%)

10/23

2,729.40

1.918

10/24

2,748.90

1.910

10/25

2,754.60

1.946

(過去3営業日)

 

 

右軸:実質金利(上下逆注意)

 

左軸:NY金(ドル)  右軸:期待インフレ率(%)

 

週末を迎え、米債利回り上昇、ドル高の動きが見られました。

 

▼原油

NY原油12月物は、1.59ドル高の71.78ドルにて終了。

 

 

70ドル台前半での振幅が続いています。

 

▼金

NY金12月物は、5.70ドル高の2,754.60ドルにて終了。

今朝の国内金は、127円高の13,472円で終了しています。

 

 

米大統領選挙前の安全資産ニーズもあり、安値2,730ドルから買い戻し優勢で引けました。

 

左軸:NY金(ドル)  右軸:信託金残高(トン)

 

SPDR:889.78トン(-4.02トン)

 

▼白金

NY白金1月物は、3.10ドル高の1,036.70ドルにて終了。

今朝の国内白金は、72円高の5,002円で終了しています。

 

 

ロシアへの制裁懸念を背景に、パラジウムは1,200ドルに乗せて引けました。

 

 

今週もありがとうございました。

 

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