【FOMC】9月利下げ示唆か、選挙前忖度か | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

FOMCとは

米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

米国時間7月30日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。
会合後の声明は日本時間8月1日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

 

<前回会合>

2024.06.12

声明

パウエル議長

「経済活動が堅調なペースで拡大」
「雇用の伸びは引き続き力強く、失業率は依然低い」
「インフレ率は過去1年間で緩和したが依然として高水準にある」
「雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す」
「今後入手するデータや変化する見通し、リスクのバランスを慎重に見極める」

「米経済は相当な進展を遂げた」
「インフレは大幅に緩和したが、依然として高すぎる」
「民間国内最終消費(PDFP)は明確なシグナル、依然として力強い」
「消費支出は引き続き堅調」
「設備投資は低調なペースから回復」
「労働市場はバランス改善に向かっている」
「失業率は依然として低水準」

 

FRBは7会合連続の政策金利据え置きを決定、年内利下げ見通しを1回に減らしたことから市場はドル高の反応でした。

 

FOMCは金利据え置き、24年利下げ予想1回に減少-来年は4回

米連邦公開市場委員会(FOMC)は、2024年の利下げ回数についてわずか1回と予想し、2025年により多くの利下げを行うとの見通しを示した。インフレ抑制のため、政策金利を高水準で長期間維持するという方針が浮き彫りとなった。3月のFOMCでは年内の利下げを3回と予想していた。

FOMCは6月11-12両日に開催した定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定した。決定は全会一致。金利据え置きは7会合連続となる。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは5.25-5.5%。

FOMC参加者の予測中央値によれば、25年に4回の利下げを予想。利下げ回数は従来予想(3回)から増えた。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、FOMC会合後の記者会見で「直近のインフレ指標は今年の早い時期より良好な内容で、われわれのインフレ目標に向けて緩慢なる一段の進展が見られている」と発言。その上で、「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信を強めるには、良好なデータをさらに目にする必要がある」と語った。(6月13日付ブルームバーグ)

 

会合後の会見でパウエル議長はインフレ鈍化の兆しと力強い雇用環境を強調し、2025年の利下げスケジュールは従来よりもさらに1回増える見通しを示しました。

 

<今会合のポイント>

 

6月会合における政策金利発表からさかのぼること6時間半前に公表された米CPIは前年比3.3%とインフレ鈍化が確認されており、7月CPIは3.0%とさらに低下しました。
今回の会合では、いよいよ「9月利下げ」を示唆するものと思われます。

 

FRB、来週の会合で9月利下げのシグナル発信-エコノミストが予想

米金融当局は30、31両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、9月利下げの計画についてシグナルを発する公算が大きく、これを皮切りに2025年末まで各四半期に利下げが行われると、ブルームバーグ・ニュースが調査したエコノミストはみている。

回答者の約4分の3は来週のFOMC会合について、9月17、18両日の会合での0.25ポイント利下げに向けたお膳立ての機会になると予想。ただ、金融当局者がそれをどのように行うかに関してはエコノミストの意見は分かれている。

(略)

米金融当局者はこの数週間、労働市場が需給バランスを取り戻し、インフレ率が2%の当局目標に向けて再び鈍化傾向にあるとして、利下げの論拠が増しているとの見解を示唆している。当局者は現在、金融政策の判断に当たって物価安定と最大限の雇用の実現の両方の目標を強調している。(26日付ブルームバーグ)


バンク・オブ・アメリカのエコノミストらはレポートのなかで利下げを示唆する文言は盛り込まないのではとの見解を示しており、米大統領選を前に政策変更は難しい可能性もあります。

なおFRBによる最後の利下げは2020年3月の「臨時会合」で、利下げを行うと4年半ぶりの政策変更となります。
 

<FF金利見通しとNY金への影響>

 

 

逆イールドの解消が近い可能性があり、注目されます。

 

左軸:上海総合指数 右軸:FF金利(上下逆注意)

 

上海総合指数は上値の重い動きが続きます。

 

右軸:FF金利と2年債利回りとの乖離(上下逆注意)

 

2年債利回りと比べると、NY金は明らかに割高です。


 

FOMC声明は日本時間8月1日午前3時、議長会見は3時半です。

 

 

 

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