米逆イールド再拡大、市場は次の材料待ちの様相 | 浪風谷本

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Tel:06-6300-5757(代表
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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

おはようございます。

 

▼注目経済指標

・中国消費者物価指数[前年比]0.5%(予想0.3%  前回0.2%)
・中国生産者物価指数[前年比]-0.8%(予想-0.9%  前回-0.8%)
・独消費者物価指数[前年比]0.3%(予想0.3%  前回0.3%)

 

▼ニュース、要人発言

FRB、政治や株価ではなく経済指標に対応=シカゴ連銀総裁
米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は8日、米連邦準備理事会(FRB)の仕事は株式市場の急落や政治的事象に対応することではないとの見解を改めて示した(ロイター)
米インフレ鈍化も目標に「まだ到達せず」-カンザスシティー連銀総裁
米カンザスシティー連銀のシュミッド総裁は8日、インフレ率が金融当局の目標を上回り、労働市場も多少の軟化にもかかわらず引き続き健全だとして、利下げを支持する用意がないことを示唆した(ブルームバーグ)
中国CPI、7月は予想以上に伸び加速 PPI下落続く
中国国家統計局が9日発表した7月の物価統計は消費者物価指数(CPI)の伸びが加速する一方、生産者物価指数(PPI)の下落が続いた、CPIは前年比0.5%上昇と6月の0.2%から伸びが加速、ロイターがまとめた市場予想(0.3%上昇)を上回った(ロイター)
米大統領選討論会、9月10日に開催 トランプ氏はあと2回提案
11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党候補のトランプ前大統領と民主党候補のハリス副大統領が9月10日にABCでテレビ討論会を行うことになった、接戦が見込まれる両氏の初めての直接対決となる(ロイター)
中国国債が下落、口座貸し出し巡る国営メディア報道で
中国国債が9日の取引で下落している、中国人民銀行(中央銀行)傘下の金融時報が債券取引口座の貸し出しや譲渡を避けるべきだと伝えたことが背景、人民銀監督下にある中国銀行間市場交易商協会(NAFMII)は7日夜、債券市場操作の疑いで地方商業銀行4行を調査すると発表していた(ロイター)
中国、EUをWTOに提訴-EVへの反補助金関税巡り
中国商務省は9日、欧州連合(EU)が中国製電気自動車(EV)に反補助金関税を課す決定を下したことは貿易ルールに反するとし、世界貿易機関(WTO)に提訴したと発表した
キャリートレード巻き戻しさらに進行へ、1ドル100円も-BNY
円を調達通貨としたキャリートレードの巻き戻しはさらに進む余地があると、BNYメロン・キャピタル・マーケッツが指摘、円は時間と共に1ドル=100円に向かって上昇する可能性があるとの見方を示した(ブルームバーグ)
ボストン連銀総裁、利下げ「近いうち」に適切に-インフレ鈍化続けば
ボストン連銀のコリンズ総裁は、労働市場が堅調な中でインフレ率が低下基調を続ければ、連邦公開市場委員会(FOMC)は利下げを開始する可能性があるとの見方を示した(ブルームバーグ)
 

東京前営業日比

 

08/09 15:15

08/10 6:00

円換算

ドル円

147.10

146.63

-0.47

NY金

2,457.30

2,470.60

34

NY白金

940.95

930.55

-68

(時間は東京タイム)

 

木曜日の米雇用指標の上振れなどから過度なリスクオフムードは一服したものの、資産価格の上昇は利下げ期待を後退させており、米短期債利回りは再び上昇に転じています。
米高官からも9月利下げへ向けた発言は聞かれず、市場は次の材料待ちの様相です。
日本は連休、お盆休みに突入、来週は米消費者物価指数などが予定されています。

 

▼株式

ダウ:39,497.54ドル(+51.05)

ナス:16,745.30(+85.28)

 

 

雇用統計以降のリスクオフムードは落ち着きましたが、買い戻しも一服しました。

 

▼債券

米10年債利回り:3.938%(-0.050)
実質金利:1.823%(+0.033)
期待インフレ率:2.115%(-0.019)

 

Date

NY金($)

実質金利(%)

08/07

2,432.40

1.842

08/08

2,463.30

1.856

08/09

2,473.40

1.823

(過去3営業日)

 

 

右軸:実質金利(上下逆注意)

 

左軸:NY金(ドル)  右軸:期待インフレ率(%)

 

逆イールドは再び拡大、短期債利回りが上昇するなど過度な利下げ期待は一服です。

 

▼原油

NY原油9月物は、0.65ドル高の76.84ドルにて終了。

 

 

金融市場は落ち着きを取り戻し、NY原油は4日続伸です。

 

▼金

NY金12月物は、10.10ドル高の2,473.40ドルにて終了。

今朝の国内金は、37円高の11,500円で終了しています。

 

 

リスク回避ムードの一服や中東リスクを受け、NY金は3日続伸です。

 

左軸:NY金(ドル)  右軸:信託金残高(トン)

 

SPDR:846.91トン(変わらず)

 

▼白金

NY白金10月物は、10.00ドル安の929.90ドルにて終了。

今朝の国内白金は、59円安の4,366円で終了しています。

 

 

リスクオンムードによる買い戻しは一服、パラは12ドル下落し9月限は再び900ドル割れです。

 

 

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