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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
おはようございます。
▼注目経済指標
・日本家計調査調査支出[前年比]-1.8%(予想0.3% 前回0.5%)
・独鉱工業生産[前月比]-2.5%(予想0.1% 前回0.1%)
・ユーロ圏小売売上高[前年比]0.3%(予想0.2% 前回0.6%)
・米非農業部門雇用者数20.6万人(予想19.0万人 前回21.8万人)
・米失業率4.1%(予想4.0% 前回4.0%)
・米平均時給[前年比]3.9%(予想3.9% 前回4.1%)
▼ニュース、要人発言
実質消費支出、5月は前年比1.8%減 季調済み前月比でもマイナス
総務省が5日発表した5月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は前年同月比マイナス1.8%となった、季節調整済み前月比でも実質0.3%の減少だった、物価高に伴う家計の節約志向が根強い現状を浮き彫りにした(ロイター)
中国人民銀、数千億元の国債売却枠を準備－金融機関と借り入れ契約
中国人民銀行(中央銀行)は5日、「数千億元」相当の中長期債を自由に借り入れられる契約を複数の主要金融機関と締結したことを明らかにした、国債売却に向けた次の一歩を踏み出した格好で、記録的な相場上昇の抑制を目指す(ブルームバーグ)
日銀には十分で適切な金融政策運営を期待＝鈴木財務相
鈴木俊一財務相は5日、日銀の金融政策について「十分で適切な金融政策を期待している」と述べた、法律的にも日銀の独立性が掲げられているとし、政策運営を巡り「こうあってほしい、こうすべきだとのコメントはしない」との認識も示した、同日午前の閣議後会見で語った(ロイター)
労働党が単独過半数、14年ぶり政権交代へ
イギリスで4日にあった下院(定数650)の総選挙は開票が進められ、5日午前(日本時間同午後)の時点で、野党・労働党が単独過半数を獲得した、大幅な議席増によって14年ぶりに政権を奪還し、キア・スターマー党首が首相となる(BBC)
インドのダイヤ輸出苦戦、中国需要減で 業界団体が政府に支援要請
インドの業界団体、貴金属輸出振興委員会(GJEPC)のビパル・シャー会長は4日、カット・研磨済みダイヤモンドの輸出が主要市場である中国の需要鈍化のため低迷しており、政府が支援しなければ業界が安定する公算は小さいとの見方を示した(ロイター)
英スナク首相、保守党の党首を辞任へ 労働党が単独過半数を獲得
英国で4日に実施された下院(定数650)の総選挙で、最大野党・労働党が単独過半数を獲得し、14年ぶりに政権を担うことになった、キア・スターマー党首(61)が5日、首相に就任する(朝日新聞)
ルペン氏勢力、仏下院選で200-230議席獲得の見通し－エラブ
マリーヌ・ルペン氏が実質的に率いるフランスの極右政党、国民連合(RN)は7日の国民議会(下院)選挙で絶対多数に届かない見通しであることが、世論調査会社エラブがBFMテレビと仏紙トリビューヌ日曜版のためにまとめた予測で分かった(ブルームバーグ)
GPIF、前年度運用収益は過去最高の45.4兆円 株高と円安が貢献
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が5日発表した年度概況書によると、2023年度の運用収益は45兆4153億円で過去最高となった、国内外の株高と円安が貢献した、プラス運用は4年連続で、全体の運用資産額は246兆円に膨らんだ(ロイター)
NY連銀総裁、インフレ退治で大幅な進展も目標達成には「まだ距離」
米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、ここ最近のインフレ率は金融政策当局が目指す2%へ向かって低下しているが、目標達成までにはまだ距離があるとの見方を示した(ブルームバーグ)
米雇用統計、6月の非農業部門雇用者数は20.6万人増－失業率4.1%
米国の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は、6月に前月比20.6万人増加、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は19万人増だった、前月は21.8万人増、速報値は27.2万人増だった(ブルームバーグ)
リズ・トラス前首相、落選 英総選挙
4日に投開票が行われた英下院総選挙で、リズ・トラス前首相が落選した、トラス氏は2022年、史上最短の在任期間となる49日で辞任した(時事通信)
英国でスターマー内閣発足、女性初の財務相にリーブス氏
英労働党のスターマー内閣が5日、発足した、英国で女性初の財務相に就いたレイチェル・リーブス氏は「英国史上で最も経済成長を後押しする財務省にしたい」と述べた、外相にはデービッド・ラミー氏が就任した(日本経済新聞)
東京前営業日比
(時間は東京タイム)
注目の米雇用統計は就業者数が予想を上回る一方で失業率が上振れるなど、マチマチの内容となりました。
しかし市場は「利下げ催促」の様相、米債利回りが低下するなどややドル安となりました。
FedWatchによると、9月会合での利下げ確率が77%と高まっています。
9月会合は11月に実施予定の米大統領選前最後のFOMC会合となるため、利下げ期待が高まっています。
▼株式
ダウ：39,375.87ドル(+67.87)
ナス：18,352.76(+164.46)
エヌビディアは2%下落したものの、ドル安を受けハイテク株が相場をけん引しました。
▼債券
米10年債利回り：4.278%(-0.080)
実質金利：2.002%(-0.079)
期待インフレ率：2.276%(-0.002)
(過去3営業日)
右軸：実質金利(上下逆注意)
左軸：NY金(ドル) 右軸：期待インフレ率(%)
強弱入り混じった雇用統計でしたが、市場は「利下げ賛成」の反応です。
▼原油
NY原油8月物は、0.72ドル安の83.16ドルにて終了。
中東リスクの一服から、NY原油は利益確定売り優勢となりました。
▼金
NY金8月物は、28.30ドル高の2,397.70ドルにて終了。
今朝の国内金は、138円高の12,386円で終了しています。
先月7日以来の「2,400ドル」を回復しています。
左軸：NY金(ドル) 右軸：信託金残高(トン)
SPDR：834.81トン(変わらず)
▼白金
NY白金10月物は、32.60ドル高の1,046.00ドルにて終了。
今朝の国内白金は、109円高の5,304円で終了しています。
ドル安が白金相場を支えましたがパラは4ドル高止まり、再び白金がパラを追い抜きました。
今週もありがとうございました。
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