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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
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▼注目経済指標
・日銀短観[大企業製造業業況判断]13(予想11 前回11)
・中国財新メディア製造業PMI51.8(予想51.5 前回51.7)
・独製造業PMI43.5(予想43.4 前回43.4)
・ユーロ圏製造業PMI45.8(予想45.6 前回45.6)
・英製造業PMI50.9(予想51.4 前回51.4)
・独消費者物価指数[前年比]2.2%(予想2.3% 前回2.4%)
・米製造業PMI51.6(予想51.7 前回51.7)
・米ISM製造業景況指数48.5(予想49.1 前回48.7)
▼ニュース、要人発言
中国6月PMI、製造業は2カ月連続50割れ 非製造業の活動鈍化
中国国家統計局が30日発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は2カ月連続で景況拡大と縮小の分かれ目の50を下回った、非製造業PMIは5カ月ぶりの低水準を付けた、追加景気刺激策の必要性が改めて浮き彫りとなった(ロイター)
EU議長国に親中・トランプ派のハンガリー就任 混乱懸念
欧州連合(EU)の加盟国で構成する欧州理事会の議長国が1日、ベルギーからハンガリーに引き継がれた、輪番制で任期は半年のポストだが、中国やロシア、トランプ前米大統領への接近を図るハンガリーの就任に他の加盟国からは懸念の声も出ている(日本経済新聞)
大企業製造業景況感2期ぶり改善、7月利上げの思惑維持へ-日銀短観
日本銀行が1日発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)によると、大企業製造業の景況感は2四半期ぶりに改善した、日銀の7月の利上げ観測が維持されそうだ(ブルームバーグ)
バイデン氏の家族「選挙戦の継続を」 討論会後に撤退論
米紙ニューヨーク・タイムズは6月30日、民主党のバイデン米大統領が11月の大統領選への対応を巡り家族と協議したと報じた、酷評された6月27日の討論会を受けて撤退論が出たものの、家族は選挙戦の継続を求めた、民主からも予定通り党候補に指名すべきだとの声が相次いだ(日本経済新聞)
大企業・製造業2期ぶり改善、物価見通しは引き上げ=6月日銀短観
日銀が1日発表した6月短観は、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス13と2期ぶりに改善し、2022年3月以来の高水準となった、素材産業を中心に価格転嫁が進んだ、一方、大企業・非製造業のDIはプラス33と小幅ながら16期ぶりの悪化、値上げで購入点数が減少したとして「小売」は大きく悪化した(ロイター)
財新中国製造業PMI、6月は3年超ぶり高水準 海外需要好調
財新/S&Pグローバルが1日発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.8と、5月の51.7から上昇し、2021年5月以来の高水準を付けた、海外からの需要が好調だった(ロイター)
中国人民銀、国債を市場で売却か-記録的な値上がり抑制で
中国人民銀行(中央銀行)は1日、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)から国債を借り入れると発表した、国債値上がりを落ち着かせるため、国債の売却を検討している兆しだ(ブルームバーグ)
ユーロ圏製造業PMI、6月改定45.8に低下 需要の減少加速
S&Pグローバルがまとめた6月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.8と、5月の47.3から低下した、値下げにもかかわらず、需要の減少ペースが大幅に加速した(ロイター)
マクロン氏と左派連合、ルペン氏の極右封じ込めに奔走
フランスのマクロン大統領の中道連合と左派の新人民戦線は、台頭する極右の国民連合(RN)が政権を握るのを阻止するために7日の国民議会(下院)選挙第2回投票で一部の選挙区で候補者を取り下げるかどうかを検討している、内務省の発表によると、マリーヌ・ルペン氏率いるのRNは6月30日の第1回投票で33.2%の得票率で圧倒的な強さを見せた、新人民戦線は28%、マクロン連立政権は20.8%だった(ブルームバーグ)
フランス株・国債に買い、ユーロ上昇-極右RN絶対多数の可能性低下
1日のフランス金融市場では買いが優勢となっている、ユーロも上昇、6月30日投開票されたフランス国民議会(下院)選の第1回投票は、マリーヌ・ルペン氏が実質的に率いる極右政党「国民連合(RN)」が最大勢力になるものの、絶対多数に届く可能性が低下した(ブルームバーグ)
英国債が逆イールド解消、約1年ぶり-中銀の利下げ開始を視野に
1日の英国債取引で、10年債利回りが2年債を上回った、長期債の利回りが短期債よりも低い、いわゆる逆イールドは1年以上にわたり続いていたが、ようやく正常化した、逆イールドの解消は、金利市場をゆがめてきた金融引き締めの終わりを投資家が織り込みつつあることを示唆する(ブルームバーグ)
ドイツ、6月のインフレ率は3カ月ぶり低下-景況感後退が寄与か
独連邦統計局が1日発表した6月の消費者物価指数(CPI、EU基準)上昇率の速報値は前年同月比2.5%と、ブルームバーグが調査したアナリスト予想に一致した、前月は2.8%だった、エネルギーコストが下落を続け、モノの価格上昇も和らいだ(ブルームバーグ)
米ISM製造業景気指数、6月は48.5 3カ月連続で50割れ
米供給管理協会(ISM)が1日に発表した6月の製造業景気指数は48.5と、5月の48.7から低下し、拡大・縮小の分岐点となる50を3カ月連続で下回った、ロイターがまとめた市場予想は49.1だった(ロイター)
米インフレの2%回帰を引き続き確信=NY連銀総裁
米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、物価圧力が連邦準備理事会(FRB)の目標とする水準に向け緩やかに緩和すると引き続き確信していると述べた(ロイター)
米最高裁、トランプ氏の免責特権を部分的に認める-公判開始に遅れ
トランプ前米大統領が2020年大統領選の結果を覆そうとしたとして起訴された事件を巡り、米連邦最高裁は1日、トランプ氏が主張していた免責特権を部分的に認める判断を下した、これにより、11月の選挙より前に公判が開かれないことがほぼ確実となった(ブルームバーグ)
円安止まらず、対ドルで一時161円70銭台-米長期金利上昇
ニューヨーク時間1日午前の取引で、円はドルに対する下げを拡大、一時161円70銭台前半まで下げ、約38年ぶりの安値を再び更新した、高水準の日米金利差を背景に、低金利の円を売って高金利のドルを買うキャリー取引の需要が根強い(ブルームバーグ)
ECB総裁、「確信には時間がかかる」-インフレに不透明性残る
欧州中央銀行(ECB)はインフレの脅威が過ぎ去った十分な証拠をまだ得ていないと、ラガルド総裁が主張した、ECBが今月は利下げを見送るとの期待を高めそうだ(ブルームバーグ)
ハリケーン「ベリル」、再び勢力強める-カリブ海グレナダに接近
非常に強いハリケーン「ベリル」がカリブ海の島国グレナダに接近しており、強風や生命を脅かすほどの高潮、大雨をもたらすと予想されている(ブルームバーグ)
「ロアリング・キティ」を提訴、ゲームストップの「株価操作」疑惑
インターネット上で「ロアリング・キティ」の異名を持つ投資家キース・ギル氏が、米ゲームストップの「株価操作」スキームを首謀したとして提訴された(ブルームバーグ)
関西の路線価1.8%上昇 2年連続プラス、上位は大阪市内
国税庁が1日に発表した2024年分の路線価(1月1日時点)は、関西2府4県の標準宅地の平均変動率が前年比プラス1.8%と2年連続の上昇となった、インバウンド(訪日外国人)を含む人流回復や都市部の再開発などが地価を支え、前年のプラス0.7%から上げ幅が拡大した(日本経済新聞)
東京前営業日比
(時間は東京タイム)
日曜日に投開票されたフランス下院選挙では国民連合が第1党となる見込みですが、当初の見通しから比べるとやや獲得議席数は減る見通し。
ユーロは買い戻しが進み、フランス・リスクはとりあえず一服しています。
売られる対象が再び「円」へと移り、ドル円は一時161円70銭台を記録。
約38年ぶりの「プラザ合意後」高値を更新しています。
▼株式
ダウ:39,169.52ドル(+50.66)
ナス:17,879.30(+146.70)
エヌビディアをはじめとするハイテク株下落が一服、株式市場をけん引しました。
▼債券
米10年債利回り:4.467%(+0.071)
実質金利:2.145%(+0.051)
期待インフレ率:2.322%(+0.030)
(過去3営業日)
右軸:実質金利(上下逆注意)
左軸:NY金(ドル) 右軸:期待インフレ率(%)
英国同様、逆イールドの縮小が続きます。
▼原油
NY原油8月物は、1.84ドル高の83.38ドルにて終了。
中東情勢が相場を支えるなか、ハリケーン「ベリル」による影響が懸念されています。
▼金
NY金8月物は、0.70ドル安の2,338.90ドルにて終了。
今朝の国内金は、69円高の12,126円で終了しています。
東京タイムには一時2,328ドルまで下落しましたが、ユーロ下落一服や米経済指標を受けてNY金は買い戻されました。
左軸:NY金(ドル) 右軸:信託金残高(トン)
SPDR:827.61トン(-1.44トン)
▼白金
NY白金10月物は、25.40ドル安の988.70ドルにて終了。
今朝の国内白金は、47円安の5,103円で終了しています。
米債利回りの上昇によりNY白金は再度1,000ドル割れ、パラは4ドル安でした。
本日もよろしくお願いいたします。
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谷本 憲彦
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