【英総選挙】リフォームUKの躍進なるか | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

5月22日、イギリスのスナク首相は議会を解散し、7月4日に総選挙を実施すると表明しました。

 

7月4日にイギリス総選挙、 スーナク首相が発表
イギリスのリシ・スーナク首相は22日、今月末に議会を解散し、総選挙を7月4日に実施すると発表した。前回の総選挙は2019年12月で、イギリス政府は2025年1月末までに総選挙を実施する必要があった。
雨の中、首相官邸の前に立ったスーナク首相は、与党・保守党による経済政策の成果などを強調したうえで、5月30日に議会を解散する許可をチャールズ国王から得たと発表。世界情勢が不安定な時代において、保守党政権によるこれまでの成果をさらに積み上げていくのか、最大野党・労働党が示す不安定に戻るのか、国民が選ぶ時が来たと述べた。(5月23日付BBC)

 

英下院議会の定数は650、与党保守党は現在344議席を保有していますが、今回の選挙でその大半を失うとされています。

 

英労働党圧勝か、政権交代に期待と不安-失望誘えばポピュリスト台頭
英国は2010年以来14年ぶりの政権交代と政界再編の節目に立つ。4日に投開票が行われる英下院選(定数650)では、スターマー党首率いる最大野党・労働党が地滑り的勝利を収め、スナク首相の与党保守党は壊滅的敗北を喫する見通しだ。
労働党にとって、2019年12月の下院選は第2次大戦後最悪の選挙結果だった。しかし、わずか1回の選挙サイクルでそれを逆転させ、トニー・ブレア元党首の下で政権を奪還した際の最高水位を今回は上回る可能性がある。スターマー党首がダウニング街の首相官邸に入り、一党支配に近い状態を享受すると一部調査会社は予測する。(ブルームバーグ)

 

英紙サンデー・タイムズ、労働党支持を表明 従来の保守党から一転
イギリスの日曜紙サンデー・タイムズは6月30日、7月4日に行われる総選挙で労働党を支持すると表明した。
サンデー・タイムズは30日付の社説で、保守党は「事実上、統治する権利を失った」とし、「労働党に政府の能力回復を託すのにふさわしい時期だ」と述べた。
同紙は、米メディア界の大物ルパート・マードック氏が所有するニュースUKが発行しており、2005年以降、すべての選挙で保守党を支持してきた。(BBC)

 

このように、与党保守党の苦戦を予想する声が圧倒的です。
最大野党労働党は現在の議席数205から大幅に伸びるのではと予想されています。
とはいえ労働党は中道左派政党、世界の潮流は保守へと流れています。
そこで注目されるのが、「リフォームUK」です。
 

リフォームUK(旧称ブレグジット党)
イギリスの欧州連合からの早期離脱という単一論点政治を志向する欧州懐疑主義政党であったが、2020年からの新型コロナウイルス感染症の流行後はロックダウンに反対する政策を掲げている。勢力は2022年時点で地方自治体議会の全19,481議席中3議席。(Wikipedia)

 

リフォームUKを率いるのが、党首ナイジェル・ファラージ氏です。
ファラージ氏については、5年前の欧州議会選挙時に簡単にまとめたものがあります。

 

ナイジェル・ファラージ
イギリスの政治家。イギリス独立党党首、欧州議会議員(4期)、ブレグジット党代表。イギリスの欧州連合からの脱退と主権回復を目指す欧州懐疑主義運動のパイオニア的存在である。(Wikipedia)

英調査会社が実施した欧州議会議員選に関する世論調査で、欧州連合(EU)からの早期離脱を掲げて一カ月前に発足した新党「ブレグジット党(Brexit Party)」が支持率首位に立ちました。
支持率は34%で、2位には21%の最大野党労働党、3位は12%の自由民主党、最大与党である保守党は11%の4位に甘んじています。
驚きの結果ですが、話題の「ブレグジット党」を率いるのが、右派・英独立党(UKIP)の元党首でEU懐疑派を主導するナイジェル・ファラージ氏です。
英国の政治社会は良家の出が多い階級社会ですが、ファラージ氏は一般家庭の出身。
高校を卒業すると、ロンドン金属取引所(LME)で非鉄金属を扱うトレーダーになっています。
つまり私にとっては、「ファラージ先輩」になるわけです。
そんな「ファラージ先輩」が率いるブレグジット党とは?
一言でいうと、「まじめにEUから離脱すること」のみを公約に掲げている党です。
2016年の国民投票で「EU離脱」が多数となったのに、難癖付けて離脱手続きに入らない現政党に代わって支持を集めているようです。
離脱以外のマニュフェストは一切なく、欧州選挙の後に発表するとのことです。

 

2019年の欧州議会選挙にて、ブレグジット党は第1党となりました。
その後本来の目的である「ブレグジット」を達成したため党としての活動は停止していましたが、コロナに伴うロックダウンを阻止するために復活しています。

 

英総選挙、トランプ氏友人率いるポピュリスト政党が初の議席獲得か
7月4日に迫った英国の下院(定数650)総選挙で、「反移民」を訴える右派のポピュリスト(大衆迎合主義者)政党「リフォームUK」が初めて議席を獲得する可能性が浮上している。スナク首相率いる与党・保守党の一部支持層を取り込んでいるとみられ、保守党の苦境に追い打ちを掛けている。
リフォームUKは、かつて欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)運動を推進したナイジェル・ファラージ元欧州議会議員(60)が党首を務める。ファラージ氏は選挙戦で、親交があるトランプ前米大統領のスローガンに似た「英国を再び偉大に」との言葉を繰り返し、英仏海峡をボートで渡ってくる不法移民を「フランスに追い返す」と主張している。(6月30日付毎日新聞)

 

リフォームUKが国政議席を獲得する可能性が高まっており、日本経済新聞によると先月の世論調査でついに支持率が保守党を上回ったようです。

 

保守主流の票がどの党へ流れるのか、大変注目されます。

なんといっても「ブレグジット」を選択した国民ですから、サプライズが起きてもおかしくありません。

 

 

選挙後のポンド相場が警戒されます。

 

 

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