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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
ECB理事会とは
欧州中央銀行(ECB)最高の意思決定機関。ユーロ圏の統一的な金融政策を決定する。6週間毎に開催され、役員会メンバー6名(総裁、副総裁、理事4名)とユーロ圏の中銀総裁19名の計25名で構成される。
7日にドイツ・フランクフルトにて、ユーロ通貨圏の金融政策を話し合う「ECB理事会」が開催されます。
協議後に政策金利が公表され、その後ラガルドECB総裁による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。
▼前回会合
2024/1/25会合
声明 | ラガルド総裁 | ECBスタッフ予測 |
「政策金利を現行の4.50%に据え置く事を決定した」 「政策金利は必要な限り、十分に制限的な水準に設定される必要」 「PEPP再投資は2024年末まで継続」 「インフレ見通し、金融政策の伝達の強さの評価などに基づく」 | 「データは短期的な弱さを示唆」 「ユーロ圏経済は10-12月にゼロ成長だった公算大」 「短期的なインフレ期待の指標は著しく低下した」 「利下げ議論は時期尚早がコンセンサスだった」 | 「24年のインフレ見通しを2.7%から4.4%に引き下げ、25年の見通しを2.1%から2.0%に引き下げ」 「24年の成長見通しを0.9%から0.6%に引き下げ、25年の見通しを1.5%から1.3%に引き下げ」 |
ECB利下げ観測一層強まる、明確な反発なかったと市場受け止め 26日の金融市場で欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測がさらに強まった。ラガルド総裁は、将来の金融緩和観測を後退させず、インフレ見通しへの懸念を弱めたと受け止められた。 ECBは25日の理事会で、政策金利を過去最高の4%で据え置くことを決定。インフレ対策へのコミットメントを改めて確認し、金融緩和を検討し始めていることは示唆しなかった。(1月26日付ロイター) |
1月26日の会合にて、政策金利を4.50%に据え置く事が決定されました。
会合後の会見でラガルド総裁は、早期の利下げ期待を一蹴。
しかし市場は利下げ期待を高め、1.08台後半で推移していたユーロドルは一時1.07を割り込んでいます。
▼今会合のポイント
ECB理事会主な発言
役員 | ヘッドライン |
ラガルド総裁 | インフレ率低下の証拠ほしい |
デギンドス副総裁 | 利下げ開始には追加データ必要 |
レーン専務理事 | ECB利下げ回数はデータ次第 |
シュナーベル専務理事 | 生産性低迷で、ECBの物価目標達成遅れも |
ビルロワドガロー仏中銀総裁 | 最初のECB利下げ、先送りすべきではない |
ナーゲル独連銀総裁 | ECB利下げ、議論するのは時期尚早 |
ホルツマン墺中銀総裁 | ECB利下げ、急ぐべきではない |
市場は6月利下げを織り込みつつあるものの一部では慎重な意見も出ているため、今会合でも利下げ開始のヒントを探すことになりそうです。
ユーロ圏金融・債券市場=利回り低下、ECB理事会控え ユーロ圏金融・債券市場では、欧州中央銀行(ECB)理事会を7日に控え、国債利回りが低下した。 ECBは今回の理事会でも金利据え置きを決定するとの見方が大勢。市場では、利下げ開始時期の手がかりを得ようとラガルド総裁の記者会見での発言内容が注目されている。 ウニクレディトの金利ストラテジスト、フランチェスコ・マリア・ディ・ベッラ氏は「市場では、ECB理事会が一段とハト派的なトーンを示すことが期待されている」と述べた。 ECBの利下げ時期については、年初時点では4月になるとの見方がほぼ織り込まれていたが、現在は6月との観測が大勢。SEBの金利戦略責任者ユッシ・ヒルヤネン氏は「大規模なリプライシングを踏まえると、市場の見方をタカ派方向に変えるには、ECBからかなりタカ派的なレトリックが示される必要がある」と述べた。 終盤の取引で、独10年債利回りは9bp低下の2.293%。1日の低下幅としては1月31日以来の大きさとなったほか、利回り水準は2月中旬以来の低水準となる。(6日付ロイター) |
前回会合時点では1.09レベルで推移していましたが、米CPI公表前後には一時1.07を割り込む場面も見られました。
その後はユーロに対する過度な早期利下げ期待が後退し、ユーロドルは買い戻しの動きが継続しています。
左軸:NY金(ドル) 右軸:ユーロドル
引き続きユーロドルに連れる動きが主流ではあるものの、3月入り以降はユーロドルからの乖離が見られます。
ECB理事会による声明は日本時間7日22時15分、ラガルド総裁会見は22時45分です。
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