【FOMC】市場が催促し、パウエルなだめるの構図 | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

FOMCとは
米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

米国時間1月30日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。
会合後の声明は日本時間2月1日早朝4時に公表され、その後4時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

<前回会合>
2023.12.13

声明

パウエル議長

「政策金利を現行目標水準で据え置く事を決定した」

「経済活動は第3四半期に強いペースで拡大経済成長は第3四半期の好調なペースから鈍化」

「FRB当局者は2024年に75bpの利下げを見込んでいる」

「インフレ率を目標の2%に戻すことにコミット」

「24年度時点の金利の中央値を4.6%に下方修正」

「インフレは緩和したが、依然として高すぎる」

「雇用市場の緩和が続くと予想」

「適切なら追加利上げの用意」

「FOMCはさらなる利上げを望んでいない」

「政策金利は今サイクルのピークかそれに近い可能性」

「きょうの会合で利下げのタイミングを協議した」

「誰も勝利宣言していない」

 

前回12月会合にて、2024年末時点でのFF金利見通しが4.625%となったことが判明。
年3回の利下げを見込んでいることから、市場はハト派反応。
ダウは1年11か月ぶりに、史上最高値を更新しました。

 

 

2024末

2025末

2026末

長期予想

中央値

4.625

3.625

2.875

2.5

 

 

2024末

2025末

2026末

長期予想

実質GDP

1.4

1.8

1.9

1.8

失業率

4.1

4.1

4.1

4.1

PCE

2.4

2.1

2.0

2.0

コアPCE

2.4

2.2

2.0

N/A

 

<今会合のポイント>

 

FRB、金融緩和の議論を開始へ-初回利下げの時期への言及は回避か

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長ら米金融当局者は、子供たちと長いドライブ旅行に出掛ける親のような気分なのかもしれない。利下げを熱望する投資家は金融政策決定者に「まだか」と問い続け、「もうすぐだが、まだだ」との答えが繰り返されている。

 

利下げ期待をなだめる当局の様子を22日付ブルームバーグはこのように表現しています。

同記事内では、いくつかの当局者発言が紹介されています。

 

デーリー総裁

利下げが近いと考えるのは「時期尚早」

ウォラー理事

「以前ほど急いだり迅速に利下げしたりする理由は見当たらない」

ボスティック総裁

「利下げ後の再利上げは望まない」

ローガン総裁

「追加利上げの可能性を排除すべきではない」

 

1970年代の教訓から、当局が利下げに対し慎重になっている様が伺えます。

一方で今回の会合は、3月利下げの「序曲」であるとも指摘しています。

 

FOMC金利決定は3月利下げへの序曲となる可能性-31日発表

米利下げはついに目前となったかもしれない。

30-31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合に向けて、投資家は米金融当局が次回3月の会合で利下げを開始する確率をほぼ半分とみている。

このため、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の記者会見と、議長がそこでどのようなシグナルを出すか、あるいは出さないかは極めて重要だ。全てはパウエル議長をはじめとした当局者らが最近の経済データをどのように解釈しているかにかかっている。

一方では、インフレ率が下振れするサプライズが続いている。26日に発表されたデータによると、昨年12月のインフレ率は2.9%に減速し、2021年初頭以来初めて3%を下回った。

他方、個人消費は驚くほど堅調を維持している。インフレ鈍化が個人消費を押し上げているのは間違いないが、この強さによって物価上昇圧力が再び高まることを懸念する向きもあるだろう。(28日付ブルームバーグ)

 

好調な経済環境下でのインフレ率低下はまさにサプライズともいえ、ソフトランディングに対する期待も高まっているなか、金融政策正常化への期待も高まっているようです。

 

<FF金利見通しとNY金への影響>

 

 

米10年債利回りの低下が一服していますが、依然として市場からの利下げ催促が続いています。

 

左軸:上海総合指数 右軸:FF金利(上下逆注意)

 

上海総合指数は上値の重い動きが続きます。

 

右軸:FF金利と2年債利回りとの乖離(上下逆注意)

 

FF金利と米2年債利回りの乖離が進んでおり、NY金にとって上昇圧力となっています。

 

FOMC声明は日本時間2月1日午前4時、議長会見は4時半です。

 

 

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