【FRB】利下げはいつ? | 浪風谷本

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※16日の会員様宛メールから掲載しています。

 

 ▼市場「毎会合利下げ」当局「…」

 

CMEのFedWatchによると、連休明け時点での「3月会合利下げ確率」は73.3%です。

 

 

3月会合での据え置き確率が26.7%、1回もしくは2回利下げ確率が73.3%となっています。

現在のFF金利は5.25-5.50%、年末には3.5%前後がコンセンサスとなっています。

6~8回分の利下げが見込まれています。

3月会合以降、毎会合25bp利下げするとの見通しです。

 

一方で、当局者の思惑は別にあるようです。

 

メスター総裁、「3月は利下げ時期として恐らく早過ぎる」

米クリーブランド連銀のメスター総裁は11日、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利下げを検討するのは時期尚早との見解を示した。この日発表された昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は、政策当局者にはなお取り組むべきことがある状況を示唆したと強調した。

メスター総裁は「私の見通しでは、3月は利下げ時期として恐らく早過ぎる。さらなる証拠を見る必要があるためだ」と、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで発言。「12月CPI統計は、なおやるべき仕事があることを示した。それには景気抑制的な金融政策が必要になる」と述べた。メスター氏は今年のFOMCで議決権を有する。

インフレ率が当局目標の2%に向けた持続的な道筋にある証拠が増えた場合、政策当局者は「そうした議論をするだろう」とし、インフレ期待が重要な要素だと付け加えた。(12日付ブルームバーグ)

 

シカゴ連銀総裁、投資家は先走っている可能性-利下げ軌道巡り

米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、金融市場は今年の積極的な利下げ軌道を想定しており、政策当局者らよりも先走っている可能性があるとの考えを示した。

グールズビー氏は12日のFOXニュースとのインタビューで、「市場は前後を誤っている」と発言。「金利に関する判断を左右するのは実際のデータになる」と述べた。

昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で公表された最新の経済・金利予測では、2024年に3回の利下げが実施される可能性が高いことが示された。グールズビー氏はこれについて、個々の予測であり、将来の政策に関するFOMC全体の見解として受け止めるべきではないと主張した。

「今回は、FOMCがどのように機能するのかに関して市場でやや混乱があったように思う」とし、「われわれはグループとして議論し、現時点での行動に関して投票する。将来に関して議論し、投票するのではない」と話した。同氏は今年のFOMCで議決権を有していない。(14日付ブルームバーグ)

 

3月FOMCは3月19、20日の日程で開催される予定ですが、それまでに雇用統計、消費者物価指数の発表がそれぞれ2回ずつ控えています。

3月5日にはいよいよ「スーパーチューズデー」を迎えるなど、米大統領選も本格化します。

市場のコンセンサスは「3月会合から毎会合利下げ」ですが、現在のFRB政策は政策金利について「より高く、より長く」というスタンスです。

まだまだ「流動的」といえそうです。

では、どのような局面で当局は「利下げ」に踏み切るのでしょうか。

 

▼これまでの利下げ局面(2000年以降)

 

今世紀に入り、FRBは3回利下げを行っています。

1回目は「ITバブル崩壊」、2回目は「リーマンショック」、そして「コロナショック」です。

 

左軸:FF金利(%)

 

いずれのケースも「何かが起こって」から、引き締めを解除しています。

 

今回はついに米国が物価高を克服し、弊害となる景気後退を極力にまで抑えられたのではないかと期待されています。

しかし、これまでのケースは「犠牲なしに物価抑制はありえない」です。

1970年代は、いったん緩めたことにより甚大なしっぺ返しを食らっています。

 

 

18%近い政策金利をいったん9%にまで緩めましたが、とんでもなく物価が上がり始めたため再度19.08%にまで引き上げました。

FRB史上、最高の政策金利と言われています。

 

このときの経験から、当局者は利下げに慎重になります。

少なくとも株価が史上最高値を更新中の利下げは、通常ならあり得ないでしょう。

何かが起こったとき、初めて当局は行動に移すと思われます。

 

 

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