FRB政策変更期待、欧州通貨最強 | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

おはようございます。

 

注目経済指標

・スイス中銀政策金利1.75%(予想1.75%  前回1.75%)
・英中銀政策金利5.25%(予想5.25%  前回5.25%)
・ECB政策金利4.50%(予想4.50%  前回4.50%)
・米小売売上高[前月比]0.3%(予想-0.1%  前回-0.2%)
・米新規失業保険申請件数20.2万件(予想22.0万件  前回22.1万件)
・米輸入物価指数[前月比]-0.4%(予想-0.8%  前回-0.6%)
・メキシコ中銀政策金利11.25%(予想11.25%  前回11.25%)

 

ニュース、要人発言

米下院、バイデン大統領に対する弾劾調査を正式承認
米下院は13日、バイデン大統領に対する弾劾調査を正式に承認した、多数派を占める野党共和党が結束し、採決は賛成221、反対212と党派に沿った結果となった(ロイター)
原油価格下落は「誇張された」需要懸念が原因=OPEC月報
石油輸出国機構(OPEC)は13日に発表した月報で2023年の世界石油需要は前年比で日量246万バレル増、24年に日量225万バレル増になるとの見通しをそれぞれ据え置いた、24年の石油市場の基礎的条件に関して「慎重ながらも楽観的だ」との見解を示し、最近の原油価格下落は需要を巡る「誇張された懸念」が原因と説明した(ロイター)
フィリピン中銀
政策金利を現行の6.50%に据え置く事を決定した
スイス中銀
政策金利を現行の1.75%に据え置く事を決定した
台湾中銀
政策金利を現行の1.875%に据え置く事を決定した
米利下げ、従来見通しより急速かつ大幅に-ゴールドマンが新たな予想
ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストチームは、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる米金融当局の2024年の政策運営に関し、従来予想よりも急速かつ大幅な利下げ見通しを新たに示した(ブルームバーグ)
ノルウェー中銀
政策金利を0.25%引き上げ4.50%にする事を決定した
政策大転換のFRBを歓迎-ウォール街、高揚感の中で24年へ
ウォール街のトレーダーと米連邦準備制度はここ数年、対立することが多かったが、今回ばかりはほぼ同じ見方をしている、世界一の経済大国がソフトランディングするというかつては考えられなかったシナリオを米国の中央銀行が実現させようとしており、金融の大きな転換が近づいている(ブルームバーグ)
英中銀
政策金利を現行の5.25%に据え置く事を決定した
英中銀議事録
「据え置き反対のうち3票が利上げ、利下げは0票」
「景気抑制的な政策が長い期間にわたり必要となる公算大きい」
ベイリー英中銀総裁
「インフレ抑制で、まだやるべきことある」
欧州中央銀行
政策金利を現行の4.50%に据え置く事を決定した
ECB声明
「金利水準は十分に長い期間維持される必要がある」
「インフレ率は短期的に一時再上昇する公算大」
「PEPP再投資のペースは来年下期に月額75億ユーロ減少へ」
「インフレは来年を通じて徐々に低下へ」
ラガルドECB総裁
「経済成長へのリスクは依然として下振れ方向」
「インフレは2024年はより緩やかに鈍化へ」
「金融安定の見通しは依然として脆弱」
「警戒を引き下げるべきでは絶対にない」
「PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)のスケジュールは金利とは無関係」
「PEPP再投資の停止は全員が了承」
「利下げについては全く議論しなかった」
ECB、利下げ議論せずと総裁-コロナ購入債の保有縮小加速へ
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏のインフレ率が最近2%台に低下したものの、当局者は油断すべきでないと戒め、利下げが近いとの投資家の期待は時期尚早かもしれないと示唆した(ブルームバーグ)
メキシコ中銀
政策金利を現行の11.25%に据え置く事を決定した
 

市況

東京前営業日比

(時間は東京タイム)

昨夜は欧州中銀揃い踏みとなりましたが、前日のFRBとは異なり、ECB、イングランドともに勝利宣言は行われず。
ラガルド総裁は利下げ検討せずを強調、イングランドは9人中3人が利上げに投票しています。
ユーロドルは一時1.10水準を回復、ポンドドルも一時1.27台後半レベルへ上昇しています。
FOMCと比べ、タカ派的なメッセージとなったようです。
 

株式

ダウ:37,248.35ドル(+158.11)

ナス:14,761.56(+27.60)

 

 

米金融当局による政策変更期待が株価を支え、ダウは連日の高値更新です。

 

ヒンデンブルグ・オーメン」は消灯です。

※ヒンデンブルグ・オーメンとは
1937年にドイツで作られた悲劇の飛行船ヒンデンブルグ号になぞられた、米国株式市場のテクニカル的な株価暴落の前兆とされるシグナル
 

債券

米10年債利回り:4.022%(-0.179)

実質金利:1.678%(-0.157)

 

右軸:期待インフレ率

 

今朝の期待インフレ率は2.232、前日より0.043上昇しています。

 

(過去5営業日)

 

右軸:実質金利(上下逆注意)

 

実質金利は1.678%へ低下、NY金に対する上昇圧力となります。

 

原油

NY原油1月物は、2.11ドル高の71.58ドルにて終了。

 

 

FRBによる政策変更期待から、買い戻しが続いています。

 

貴金属

<前日内部要因>

12月14日金相場表

 

昨日の金は、12円高の9,265円にて終了。
先限は一代安値を更新、買い建ちが入りました。

<金市況>
昨晩のNY金2月物は、47.60ドル高の2,044.90ドルにて終了。

今朝の国内金は、22円高の9,287円で終了しています。

 

 

FOMC以降のドル安を受け、NY金は大幅続伸です。

 

 

SPDR877.67トン(-0.29トン)

 

浪風語録「中央銀行とETFには逆らうな」

 

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白金

<前日内部要因>

12月14日白金相場表

 

昨日の白金は、64円安の4,256円にて終了。
先限だけ出来ており、こちらも買い建ちが入ったもようです。

<白金市況>

昨晩のNY白金1月物は、45.80ドル高の967.90ドルにて終了。

今朝の国内白金は、69円高の4,325円で終了しています。

 

 

パラジウムが15%上昇、FRBによる政策転換期待から大幅上昇です。

 

浪風語録「初割れ買え、二度割れ売れ」

 

<会員様>

 

本日はこれより遠方へ参りますので、夕方の証拠金更新が少し遅くなります。

ご了承ください。

 

本日もよろしくお願いいたします。

 

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