【FOMC見通しは「無風」】今宵もパウエルはタカハト混在か | 浪風谷本

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FOMCとは

米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

 

米国時間9月19日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。

会合後の声明は日本時間9月21日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。

前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

 

<前回会合>

2023.9.20

 

2024年末のFF金利見通しが5.00-5.25%となったことから、引き締めの長期化がこれまでよりも意識される内容となりました。

市場はタカ派の反応、為替市場ではドル買いが進展しました。

 

<今会合のポイント>

中東情勢など地政学リスクも意識され、今会合は「無風」の見通し。

現時点での見通しも、政策金利の据え置き確率は98.3%です。

パウエル議長による会見が注目されますが、直近NYエコノミッククラブでの講演は「タカハト混在」の内容でした。

おそらく今晩の会見も同様の内容となる見通しで、波風は立たないでしょう。

 

<FF金利見通しとNY金への影響>

 

 

これまでと異なる点は、逆イールドが急速に縮小していることでしょう。

目先の利上げ期待は後退しているものの、長期的な引き締め期待は継続です。

 

左軸:上海総合指数 右軸:FF金利(上下逆注意)

 

上海総合指数は上値の重い動き、ドル引き締めの影響かどうか定かではありません。

 

右軸:FF金利と2年債利回りとの乖離(上下逆注意)

 

NY金の割高が、解消されつつあります。


 

FOMC声明は日本時間11月2日午前3時、議長会見は3時半です。

 

 

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