ECB「利上げ！」→結果…

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

おはようございます。

注目経済指標

・ECB政策金利4.50%(予想4.50% 前回4.25%)
・米小売売上高[前月比]0.6%(予想0.1% 前回0.7%)
・米生産者物価指数[前月比]0.7%(予想0.4% 前回0.3%)
・米新規失業保険申請件数22.0万件(予想22.5万件前回21.6万件)

ニュース、要人発言

全銀協会長に三井住友銀の福留頭取が内定、24年4月に就任
全国銀行協会は14日、加藤勝彦会長(みずほ銀行頭取)の後任に三井住友銀行の福留朗裕頭取を充てる人事を内定したと発表した、任期は2024年4月から25年3月まで(ロイター)
中国人民銀、大手銀にドル買いの間隔調整を要請＝関係筋
中国人民銀行(中央銀行)は一部の国内大手銀行に対し、顧客との外貨取引で生じたドル売りポジションをすぐに反対売買で解消することを控えるよう窓口指導した、特定の水準に到達するまでスポット市場で持ち高を維持するよう求めており、人民元の下落圧力を和らげる狙いがある(ロイター)
中国不動産部門の格付け見通し、ネガティブに変更＝ムーディーズ
格付け会社ムーディーズは14日、中国不動産セクターの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた、政府の支援策にもかかわらず、経済成長の減速により販売が抑制されるとの見方を示した(ロイター)
中国が預金準備率0.25ポイント引き下げ、今年2回目－景気下支え
中国人民銀行(中央銀行)は14日、預金準備率を0.25ポイント引き下げると発表した、引き下げは今年に入り2回目で、低迷する景気の回復を後押しする狙いがある(ブルームバーグ)
パキスタン中銀
政策金利を現行の22.00%に据え置く事を決定した
欧州中央銀行
政策金利を0.25%引き上げ4.50%にする事を決定した
ECB声明
「インフレは高過ぎる状態が長く続き過ぎると依然みられる」
「過去の利上げは引き続き力強く伝達される」
「資金調達条件は一段と厳しくなり、需要をますます減衰させている」
「適切な制約水準と期間を決定するため、引き続きデータに依存したアプローチをとる」
ラガルドECB総裁
「インフレは長期にわたり高すぎる」
「融資条件が一段と厳しくなり需要が減退」
「ユーロ圏の経済は第三四半期も弱い」
「経済は今後数カ月の間、抑制された状態が続く公算」
「雇用の伸びの勢いは減速している」
「成長に対するリスクは下振れ方向に傾く」
「基調的インフレの大半の指標は低下を始めている」
「政策委員の数人は利上げ休止を選好した」
「現水準の金利は2%の目標達成を助ける」
「政策委員の十分な過半数は決定に同意した」
「PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)再投資については議論しなかった」
「ECBの金利がピークに達したかは言えない」
「金利が高水準にとどまる期間については議論しなかった」
バイデン大統領次男を起訴、薬物違法使用時に銃購入の罪
バイデン米大統領の次男ハンター・バイデン氏について、米当局は薬物を違法に使用していたことを開示せずに銃を購入したとして起訴した(ブルームバーグ)

市況

東京前営業日比

(時間は東京タイム)

注目のECB政策金利は、25bp引き上げ。
6割程度の織り込みだったため一部では予想外となったものの、その後は欧州の景気見通しを嫌気したユーロ安の反応となりました。
一方同時間帯に公表された米経済指標は強い内容となり、ユーロ安に加えドル高の動き。
一連のイベントを経て、市場はソフトランディングへの期待を高めたもようです。
株高がドル円を支え、現在も147円台中盤をしっかりキープしています。

株式

ダウ：34,907.11ドル(+331.58)

ナス：13,926.05(+112.47)