【JPX金】個人買いが相場を支えている件

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

毎週木曜日15時に、大阪取引所より「投資部門別建玉内容集計表」が公表されます。

主に個人投資家のポジションをお伝えしていますが、個人投資家は上がれば売り、下がれば買う傾向があります。

いわゆる「逆張り」です。

例えば昨年「ウクライナ侵攻」以降のJPX金は、7,000円台後半を安定して推移しました。

個人投資家は上がれば売り、下がれば買っています。

右軸：個人投資家買い越し(上下逆注意)

個人投資家の買い越し推移は、このようなかんじです。

これが当たり前の動きです。

ところが、ここ最近はこれまでとは異なる傾向が見られます。

左軸：金(円)　　右軸：個人投資家買い越し

3月17日の12,019枚売り越しをピークとし、個人投資家は徐々に買い越しに転じています。

上がっても買っています。

買い越しに転じたのは5月12日を含む週、実に9週間ぶりの買い越しでした。

これ以降、基本的に個人投資家は買い越しをキープ。

個人投資家ポジションが買い越しに転じて以降、JPX金は基本的に8,800円を中心としたレンジを抜け切れずにいます。

今回「レンジブレイク」が期待されたものの、終わってみれば再び8,800円レンジです。

昨年のウクライナ侵攻以降の動きに似ています。

▼レンジ放れ

…(以下会員様)
 

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