【逆イールド】ついに年初来更新

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

▼逆イールド拡大、四十数年ぶり水準へ

今朝入電の米2年債利回りは4.936%、10年債利回りは3.855%です。

利回り格差は、マイナス1.081%へと逆イールドが拡大しています。

3月8日の米議会証言にてパウエル議長が年内利下げを否定、さらなる引き締めに言及したことにより米2年債利回りが一時5%を越えるなど急騰。

逆イールドが一気に拡大しました。

その後米地銀リスクを背景に逆イールドは縮小に転じたものの、収まらない物価高を抑制するためさらなる引き締め期待が台頭。

今朝入電の米債利回りは、1980年代以来の水準へ逆イールドが拡大しています。

米2-10年債、逆イールドが進行-1980年代以来の大幅な差に接近

3日の米国債市場では主要年限の逆イールド(長短利回りの逆転)現象が数十年来の大きな幅に迫っている。米金融政策のさらなる引き締めが予想されていることが背景にある。

2年債利回りは4.96%に上昇し、10年債利回りを最大110.8bp上回った。ブルームバーグがまとめたデータによれば、2-10年債の逆イールドは3月に110.9bpに達し、1980年代初期以来で最大に開いていた。(3日付ブルームバーグ)

昨晩のNYオープン直後のブルームバーグによる記事ですが、引けベースでは四十数年ぶりとなる逆利回り格差へと拡大しています。

逆イールドの拡大は、年内利上げ期待の進展を背景としています。

FedWatchによると、年内利上げ確率は次のようになっています。

あと1回は100%、2回利上げも五分五分といったところでしょう。

さらなる逆イールド拡大が懸念されており、NY金に対する下押し要因となることが期待されます。

▼昨日の補足

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