今週の見通し

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

＜今週の予定＞
・20日：新月
・24日：FOMC議事録公開

＜CFTC建玉明細＞
金

(直近5週間)

右軸：大口投機玉買い越し

5月16日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは179,814枚。

前の週から比べ、16,000枚買い越しが減りました。

大口投機玉による買い玉が、約1万枚減りました。

白金

(直近5週間)

右軸：大口投機玉買い越し

5月16日終了時点NY白金大口投機玉買い越しは25,823枚。

前の週と比べ、2,261枚買い越しが減りました。

買い玉が約2千枚減少、取組減買い越し減となりました。

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

＜今週の見通し＞
広島サミットが終了しました。
新興国経済を中心に、今後の動向が注目されます。

FedWatchによると、6月会合での利上げ確率は先週末時点で17%。
前日木曜日の35%から低下しています。

イエレン財務長官
「銀行幹部らにさらに合併が必要な可能性を伝えた」
パウエルFRB議長
「我々の目標を達成するために政策金利をそれほど引き上げる必要がないかもしれない」

これらの発言や債務上限交渉の難航を受け、市場はドル安に転じています。
日本時間木曜日早朝に5月2、3日FOMC議事録公開が予定されていますが、5月会合では早期の利下げ期待を一蹴しています。
今週も米金融当局者からの発言が予定されていますが、年内利下げをあらためて否定するのかどうか、風向きが変わるのか注目されます。

バイデン氏、共和党の条件のみ受け入れず　債務上限協議で
バイデン米大統領は21日、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)を終えて記者会見を行い、共和党が求める歳出削減の意向はあるが、債務上限を引き上げるために共和側の条件だけを受け入れるつもりはないと述べた。
(略)
バイデン氏は、共和党との合意が成立するとなお信じていると指摘。ただ、同党がデフォルトに追い込まないとは保証できないとも述べた。(ロイター)

週明け市場は動意薄、気持ち「ドル安」スタートの様相です。

東京前営業日比