金利低下も株価を支えることは出来ず | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

おはようございます。

 

注目経済指標

・NZ中銀政策金利5.25%(予想5.00%  前回4.75%)
・独製造業受注指数[前月比]4.8%(予想0.3%  前回0.5%)
・米MBA住宅ローン申請指数-4.1%(前回2.9%)
・米ADP雇用統計14.5万人(予想21.0万人  前回26.1万人)
・米ISM非製造業景況指数51.2(予想54.4  前回55.1)
・EIA原油在庫 原油373.9万万バレル減 クッシング97万バレル減

 

ニュース、要人発言

メスター・クリーブランド連銀総裁
「インフレは依然、過度の高水準で推移」
「あともう少し追加利上げが必要だろう」
ニュージーランド中銀
政策金利を0.50%引き上げ5.25%にする事を決定した
ナショナル・オーストラリア銀行
オーストラリア準備銀行の政策金利であるオフィシャルキャッシュレートについて、現行の3.6&がピークとの見方を示した(ロイター)
中東産LPG、1年10カ月ぶり安値 対日4月積み
サウジアラムコは、液化石油ガスの4月積みの対日輸出価格を引き下げると日本のLPG元売りなどに通知、2カ月連続の値下がり、1年10カ月ぶり安値(日本経済新聞)
レアメタル価格急落 中国の自動車向け需要振るわず
マグネシウムは3月下旬に1年10カ月ぶりの安値、リチウムは2022年末比で58%下落、中国の自動車向け需要振るわず(日本経済新聞)
ブイチッチ・クロアチア中銀総裁
「コアインフレに対処するために追加利上げ必要」
「利上げサイクルの大部分はすでに終わっている」
バスレ・スロベニア中銀総裁
「コアインフレの上昇トレンドは明確だ」
ストルテンベルグNATO事務総長
「加盟国は可及的速やかなスウェーデン加盟で合意」
ポーランド中銀
政策金利を現行の6.75%に据え置く事を決定した
メスター・クリーブランド連銀総裁
「5月に利上げするのかどうかはまだ判断できない」
「何かが壊れるまで引き締め続けないことを願う」
 

市況

東京前営業日比

(時間は東京タイム)

昨晩公表された米経済指標も弱含み、米経済のリセッション入りが警戒されています。
リスク回避の流れから米債利回りも低下していますが、株価を支えることが出来ません。
市場は当局による引き締めスケジュールの停止を期待していますが、日本時間明日の晩21時半に公表される米雇用統計が注目されるでしょう。
明日はグッドフライデーということで、キリスト教圏はおやすみです。
 

株式

ダウ:33,482.72ドル(+80.34)

ナス:11,996.86(-129.47)

 

 

米債利回りは低下したものの、株価の下支えにはなっていません。

ヒンデンブルグ・オーメン」は消灯です。

 

※ヒンデンブルグ・オーメンとは

1937年にドイツで作られた悲劇の飛行船ヒンデンブルグ号になぞられた、米国株式市場のテクニカル的な株価暴落の前兆とされるシグナル

 

債券

米10年債利回り:3.305%(-0.034)

実質金利:1.066%(-0.018)

 

右軸:期待インフレ率

 

今朝の期待インフレ率は2.239、前日より0.016低下しています。

 

(過去5営業日)

 

右軸:実質金利(上下逆注意)

 

実質金利は1.066%へ低下、NY金に対する上昇圧力となります。

 

原油

NY原油5月物は、0.10ドル安の80.61ドルにて終了。

 

 

上昇一服、80ドルを挟み小動きです。

 

貴金属

<前日内部要因>

4月5日金相場表

 

昨日の金は、112円高の8,541円にて終了。
先2本が順ザヤに転じており、先限に買い建ちが入ったものと推測されます。

<金市況>

昨晩のNY金6月物は、2.60ドル安の2,035.60ドルにて終了。

今朝の国内金は、31円安の8,510円で終了しています。

 

 

昨年のウクライナ侵攻以来の高値を記録後は、利益確定売りに押されました。

 

SPDR:930.91トン(+0.87トン)

 

浪風語録「中央銀行とETFには逆らうな」

 

<会員様>

 

白金

<前日内部要因>

4月5日白金相場表

 

昨日の白金は、118円高の4,259円にて終了。
ついに12月限取組が減少しました。

<白金市況>

昨晩のNY白金7月物は、21.60ドル安の1,007.40ドルにて終了。

今朝の国内白金は、69円安の4,190円で終了しています。

 

 

先限は一代高値を更新したあと、利益確定売りが優勢となりました。

 

浪風語録「初割れ買え、二度割れ売れ」

 

<会員様>

 

徐々に株価の上値が重くなってきましたが、「景気の腰を折ってでも」物価を抑える気概が当局にはあると期待しています。

 

本日もよろしくお願いいたします。

 

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