今週の見通し

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

＜今週の予定＞
・9日：統一地方選挙
・10日：岸田－植田会談
・12日：米国消費者物価指数、加中銀政策金利、FOMC議事録公開
・14日：米小売売上高、IMF・世界銀行春季総会(ワシントンDC)
・16日：G7外相会議

＜CFTC建玉明細＞
金

(直近5週間)

右軸：大口投機玉買い越し

4月4日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは195,216枚。

前の週から比べ、13,586枚買い越しが増えました。

JOLT求人件数をきっかけに上昇した日の中身、買い玉が2万枚増えました。

白金

(直近5週間)

右軸：大口投機玉買い越し

4月4日終了時点NY白金大口投機玉買い越しは15,423枚。

前の週と比べ、5,049枚買い越しが増えました。

買い玉が5千枚以上増加、ファンドは買い攻勢を始めました、この時点では。

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

＜今週の見通し＞
先週末に公表された米国雇用統計は全体的に予想を上回る結果となり、FedWatchによる次回会合での利上げ確率は71.2%にまで上昇しています。
SVB問題に端を発した金融システムに対する不安が後退、低下していた引き締め継続期待が雇用統計を受け再び上昇に転じています。
短縮取引とはいえ、1.2%にまで上昇した実質金利がどこまで市況に反映されるか。
今晩のNY市場が注目されます。

この週末、キリスト教圏の国は「復活祭」に伴う連休でした。
復活祭や感謝祭、クリスマスなど宗教系のお休みをきっかけに、相場の潮目が変わるケースが見られる年もありました。
市場が再び利上げ警戒モードとなるかどうか、今週の注目は「消費者物価指数」です。
事前予想は前回6.0%から5.1%へと鈍化していますが、コアは前回5.5%から5.6%へと上振れすることが予想されています。

国内要因としては、本日より始動する植田日銀による政策見通しが注目されます。

岸田首相と植田日銀新総裁、10日に初面会　連携を確認へ＝関係筋
岸田文雄首相が植田和男日銀新総裁と１０日に官邸で面会する方向で調整に入った。複数の政府関係者が明らかにした。(ロイター)

植田新体制を巡る報道が警戒されます。

中国、台湾周辺で軍事演習を開始　蔡総統と米下院議長の会談後
中国は8日、台湾周辺で3日間の軍事演習を開始すると発表した。台湾の蔡英文総統は先日、中国の再三の脅しに屈せずにマッカーシー米下院議長と会談していた。(CNN)

陸自ヘリが消息を絶った海域の近く、下地島空港に米軍F16戦闘機2機が緊急着陸
沖縄県空港課によると、8日午後3時20分過ぎ、同県宮古島市の下地島空港に米軍のF16戦闘機2機が緊急着陸した。
同3時10分過ぎ、宮古島の航空管制から下地島空港管理事務所に「米軍が緊急着陸する」と連絡が入ったという。2機は着陸後、駐機場まで自走した。けが人は確認されていない。トラブルの詳細についての情報はないといい、米軍側が原因を調べているとみられる。(読売新聞)

地政学リスクの高まりも警戒されます。

東京前営業日比