今週の見通し

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

＜今週の予定＞
・5日：中国全人代開幕

＜CFTC建玉明細＞
金

(直近2週間)

右軸：大口投機玉買い越し

1月31日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは160,281枚。

前の週から比べ、2,608枚買い越しが増えました。

2月FOMC初日の中身、主要限月乗り換えに伴いスプレッドが大きく減少しました。

白金

(直近2週間)

右軸：大口投機玉買い越し

1月31日終了時点NY白金大口投機玉買い越しは16,137枚。

前の週と比べ、4,124枚買い越しが減りました。

買い玉が4千枚減りました。

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

＜今週の見通し＞
今週は月末月初をはさみますが、米国雇用統計の発表はありません。
発表は来週となりますので、ご注意を。

先週末までの米国経済指標を受け、市場ではドル高が進行。
次回3月会合での50bp利上げも無視できなくなるなど、市場は高水準での引き締め長期化警戒へとシフトしつつあります。
ドル円は再び水準を切り上げつつありますが、それ以上に深刻なのが新興国通貨の下落。
通貨によっては再び警戒水域へ下落しているものもあり、引き続き新興国通貨を中心としたリスク回避的なドル高が懸念されます。
ドル円については、会員様コーナーにて。

週末には、いよいよ中国全人代が開幕いたします。
中国は首相が代わるなど、今回の会合で執行部の交代が確認されるでしょう。
習政権3期目に対する市場の期待はいまいちのようで、全人代開催中の市場の反応も注目です。

東京前営業日比