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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
▼10月限一代安値更新
JPX白金先限は一昨日の取引で、ようやく昨年12月23日以来安値4,105円を下回りました。
昨年12月23日といえば、12月限の納会日。
週明け26日に新ポ12月限が発会、10月限の先限最終日に4,105円が記録されました。
▼取組が多い
2月9日白金相場表
こちらは、2月9日終了時点のJPX白金取組表です。
総取組39,997枚は、2021年10月以来の水準です。
多いのは多いのですが、今回の注目は10月限取組の多さです。
どれだけ多いかというと、金の10月限取組が5,715枚なので、白金の8,645枚はかなり多いと言えます。
なぜ、10月限取組は相対的にこれほどまでに多いのか。
▼JPX白金10月限
10月限は、昨年10月27日に発会しています。
発会以降、12月限発会前夜までの推移を確認いたします。
4,292円で発会した10月限ですが、昨年11月14日に7年ぶり高値4,633円を記録した際の先限でした。
大まかではありますが、10月限が発会した10月27日以降昨年12月末までの個人投資家のポジションをご確認いただきます。
右軸:個人投資家買い越し枚数(上下逆注意)
こちらは、個人投資家による白金買い枚数です。
10月限が発会した当初は、個人投資家は約7,000枚売り越し、保有する買い玉は6千枚程度でした。
転機となったのは、7年ぶり高値を記録した11月中旬のことでした。
当時大阪移管後最高となる7,644枚売り越しだった個人投資家は、それ以降買い玉を増やしました。
12月23日時点では14,211枚にまで増えました。
ポジションも、12月23日時点では6千枚買い越しに転じています。
つまり、個人が買い越しになったのは、10月限に建てた買い玉分です。
その後12月限が発会し、乗り換えられる買い玉は先限限月に乗り換えましたが、現在10月限に残っている玉は「乗り換えられなかった」買い玉です。
12月限発会以降の「10月限」取組推移ですが、4,200円台半ばまでは順調に取組が減少。
おそらく4,200円台半ばまでは、順調に乗り換えることが出来たのでしょう。
4,300円台まで戻った後の下げでは取組がほとんど減っていないことから、乗り換えが出来なくなったのでしょう。
▼まとめ
・10月限取組が多すぎる(金10月限と比べ、およそ1.6倍!)
・10月限は発会してから一貫して下げ、一貫して個人買い
・残っている玉は乗り換えができなかった、降りることが出来なかった買い玉
12月限買い玉とともに、現在相場の重石となっています。
今後の取組推移に注目です。
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