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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
▼NY銀
来週のFOMCでは、利上げペースの鈍化が期待されています(25bp利上げ)。
ドル安進展により、NY金は9カ月ぶり高値を更新しています。
表記は2月限ですが、現在主要限月は4月限へ移行。
4月限は現在、1,950ドルを越える水準で取引されています。
一方、NY銀価格の推移は、このようになっています。
NY23日の取引では一時23ドルを割り込んでおり、これは「年初来安値」です。
NY金が一時1,936ドルを記録した日に、NY銀は年初来安値を更新しています。
大変驚くべき事象です。
▼ゴールドシルバーレシオ(GSR)
ゴールドシルバーレシオとは金銀比価、「金価格÷銀価格」により算出します。
週明け23日よりNY金は4月限表記としていますが、現在のゴールドシルバーレシオは80を越える水準での推移です。
NY銀は投機性の高さから、上昇局面ではより銀の方が上昇します。
つまり、ゴールドシルバーレシオが低下するほど、貴金属は「強い」となります。
逆にGSR上昇局面では、「弱い」となります。
ゴールドシルバーレシオは、このように推移しています。
右軸:ゴールドシルバーレシオ(上下逆注意)
2018年以降の推移です。
一概には言えませんが、GSR低下時にNY金は上昇する傾向が見られます。
2020年3月18日には125.54を記録、コロナショックにより国内が一時4,876円を付けた日です。
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