ブラックアウト期間入り前のパウエル講演が警戒される

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

おはようございます。

注目経済指標

・ユーロ圏消費者信頼感-23.9(予想-23.9 前回-23.9)
・独消費者物価指数[前年比]10.0%(予想10.3% 前回10.4%)
・米S&P/ケース・シラー[前年比]10.43%(予想10.55% 前回13.06%)
・米消費者信頼感100.2(予想100.0 前回102.5)

ニュース、要人発言

バーキン・リッチモンド連銀総裁
利上げペースを緩めることを支持すると述べた一方、利上げのピークを潜在的に高い水準で、より長く維持する必要があるかもしれないと述べた(ブルームバーグ)
中国、コロナ新規感染が減少　前日は過去最多
中国国家衛生健康委員会の29日の発表によると、28日に確認された国内の新型コロナウイルス新規感染者は3万8645人に減少した、前日は過去最多の4万0347人を記録していた(ロイター)
英中銀、国債の売却を開始
イングランド銀行は、最近の市場混乱の沈静化を図るために購入した国債の売却を開始する、売却は29日から(ブルームバーグ)
中国、ゼロコロナ見直し踏み込まず　「国民の不満は過剰な適用」
中国国家疾病予防管理局高官の程有全氏は29日、国民が不満を抱いているのは過剰な新型コロナウイルス規制や画一的な適用で、抑制策そのものではないとの認識を示した(ロイター)
防衛財源に外為特会剰余金の活用検討
政府が防衛費増額に充てる財源の一つとして、外国為替介入に備えて管理している特別会計の剰余金を活用する案を検討していることが29日分かった(共同通信)
独Ifo調査
「ドイツでほぼすべての食品小売業者が値上げを計画している」
日本銀行
シンガポール通貨庁とシンガポールドルおよび日本円を相互に融通するための為替スワップ取り決めを2025年11月29 日まで延長すると発表した
林外相
「(日中ホットラインについて)2023年春ごろの運用開始を予定している」
「実現に向けて中国側と鋭意調整を行っていきたい」
マン英中銀委員
「企業のインフレ期待は4%に向かっている」
「基調的なインフレに劇的な変化」
ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長
「露はエネルギー最大顧客の欧州を失った」
ベイリー英中銀総裁
「英中銀、インフレ見通しに大幅な上振れリスク見込む」
「英債券市場は依然として正常な水準を回復していない」
サイバーマンデー
感謝祭明けの「サイバーマンデー」で、米消費者はこれまで63億ドルを支出した、アドビによれば、サイバーマンデーの売上高は最大116億ドルと、1日のオンラインショッピングとしては過去最高となる見込み

市況

東京前営業日比

(時間は東京タイム)

ブラックアウト期間入りを前に、今晩ブルックリン研究所で行われるパウエル講演が注目されています。
中国当局によるコロナ政策報道に市場は二転三転いたしましたが、結局はイベント前の調整の動きとなっています。
インフレ沈静化の高まりを受け欧州債が買われ、欧州通貨はやや軟化気味。
ドル円は現在138円台中盤での推移となっています。

株式

ダウ：33,852.53ドル(3.07)

ナス：10,983.78(-65.72)