男ブラード「FOMCは5-7%レンジの下限の金利範囲に到達する必要」 | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

おはようございます。

 

<CFTC建玉明細>

(直近5週間)

 

右軸:大口投機玉買い越し

 

11月22日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは116,113枚。

前の週から比べ、10,156枚買い越しが減りました。

取組減少が止まりません。

 

白金

(直近5週間)

 

右軸:大口投機玉買い越し

 

11月22日終了時点NY白金大口投機玉買い越しは22,490枚。

前の週と比べ、54枚買い越しが減りました。

金とは異なり、取組も買い越しも高水準で維持されています。

 

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

 

注目経済指標

・ユーロ圏マネーサプライ[前年比]5.1%(予想6.1%  前回6.3%)
・米ダラス連銀製造業活動指数-14.4(予想-22.0  前回-19.4)
 

ニュース、要人発言

イラク石油販売公社(SOMO)高官
「OPECプラス」の12月の会合では、市場の状態とバランスを考慮することになるだろうとの見解を示した(イラク国営通信)
黒田日銀総裁
「需給ギャップ改善に伴い、賃金の上昇圧力次第に高まっていく」
クノット・オランダ中銀総裁
「インフレ見通しは全面的に上方に傾斜、供給面とともに強い需要もインフレに影響」
「現状は引き締め過ぎとの論調は、ややジョークのようだ」
カジミール・スロバキア中央銀行総裁
「金融市場の不確実性と変動が続いており、経済情勢は好ましくないが、インフレを抑制する必要性から金利の上昇は続く見込みだ」
ホンダ
武漢工場を停止、感染拡大で出社できず(共同通信)
保有国債に含み損8749億円
日銀が28日発表した4~9月期決算で、保有国債の時価評価が2013年の異次元緩和導入後で初めて簿価を下回り、含み損に転落した(日本経済新聞)
ラガルドECB総裁
「追加利上げを予想しており、データ次第で会合ごとに決定する」
「インフレがピーク付けたとの発言は控える」
ウィリアムズNY連銀総裁
「インフレ圧力は広範囲にわたっている」
「今年と23年の実質GDPは緩やかな増加にとどまる」
「労働市場は依然としてタイトだが、減速している」
「今年末のインフレ率は5-5.5%、来年は3-3.5%に減速」
「インフレの戦いは2024年まで続く可能性」
「インフレは22年末までに5-5.5%まで減速する必要」
「2%のインフレ率を達成するには、さらなる政策引き締め政策が必要」
「政策はすでに需要を冷やし、価格圧力を低下させている」

「 需要と供給のバランスを取り直すには、やや高い金利が必要」

「2023年のインフレ予測を少し引き上げた」

「予想よりも強い労働需要」
ブラード・セントルイス連銀総裁
「FOMCがより積極的になるリスクを市場は過小評価」
「FOMCは5-7%レンジの下限の金利範囲に到達する必要」
「FEDは23年に向けて利上げを追求する必要」
メスター・クリーブランド連銀総裁
「FRBの引き締め停止が近いとは思わない」
米国家安全保障会議(NSC)
「中国がゼロコロナ政策によって新型コロナ感染を抑え込むこと極めて困難と考えている」
「すべての人びとが平和的に訴える権利を有する、米国や中国を含む世界中の国で」
ブレイナードFRB副議長
「米国と世界の多くでのインフレは非常に高い」
「コロナや戦争があっても、インフレ期待の固定は中銀の責務」
「一連の供給ショックにより、より厳しい政策が求められる」
「2021年に利上げを開始した国でもインフレ率は依然として高い」
「インフレ期待を維持することが重要」
「米国はより不安定なインフレ環境に直面する可能性」
 

市況

東京前営業日比

(時間は東京タイム)

感謝祭が明け、本格的に市場が再開した米国市場では、ドル買い戻しが優勢。
ブラード総裁をはじめ当局者からはタカ派発言が相次ぎ、これまで利上げペースの減速並びに停止を催促していた市場に対し、牽制するかたちとなりました。
ゼロコロナ政策に対するデモの激化を嫌気し、ドル円は一時137円49銭まで下落。
直近安値を更新しましたが、ドル買い戻しの流れを受け139円近くにまで反発しています。
ポンドドルが再び1.20を下回るなど、ドル買い優勢です。

 

株式

ダウ:33,849.46ドル(-497.57)

ナス:11,049.50(-176.86)

 

 

本格的に感謝祭明け相場が始まりましたが、一転引き締め警戒が台頭しました。

ヒンデンブルグ・オーメン」は消灯です。

 

※ヒンデンブルグ・オーメンとは

1937年にドイツで作られた悲劇の飛行船ヒンデンブルグ号になぞられた、米国株式市場のテクニカル的な株価暴落の前兆とされるシグナル

 

債券

米10年債利回り:3.676%(-0.002)

実質金利:1.404%(+0.057)

 

右軸:期待インフレ率

 

今朝の期待インフレ率は2.272、前日より0.059低下しています。

 

(過去5営業日)

 

右軸:実質金利(上下逆注意)

 

実質金利は1.404%へ上昇、NY金に対する下落圧力となります。

 

原油

NY原油1月物は、0.96ドル高の77.24ドルにて終了。

 

 

OPECプラスでの減産協議進展期待から、原油価格は反発に転じました。

 

貴金属

<前日内部要因>

11月28日金相場表

 

昨日の金は、48円安7,768円にて終了。

7,700円台での引け、買い建ち増による取組増と思われます。

 

<金市況>

昨晩のNY金2月物は、13.50ドル安の1,755.30ドルにて終了。

今朝の国内金は、2円安7,756円で終了しています。

 

 

当局者によるタカ派発言が相次ぎ、NYは反落に転じました。

 

SPDR:908.09トン(-0.87トン)

 

浪風語録「中央銀行とETFには逆らうな」

 

<会員様>

 

白金

<前日内部要因>

11月28日白金相場表

 

昨日の白金は、49円安4270円にて終了。

先限は直近安値を更新、買い建ちが増加したものと思われます。

 

<白金市況>

昨晩のNY白金1月物は、3.60ドル高987.90ドルにて終了。

今朝の国内白金は、53円高4,323円で終了しています。

 

 

パラジウムともに反発、地合いの強さとともに中国発のニュースにも敏感になっています。

 

浪風語録「初割れ買え、二度割れ売れ」

 

<会員様>

 

明日のパウエル講演も警戒、感謝祭を経て相場の潮目が少し変わりました。

 

本日もよろしくお願いいたします。

 

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