クロ「急激な円安いったん止まっておりけっこうなことだ」→結果… | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

おはようございます。

 

<CFTC建玉明細>

(直近5週間)

 

右軸:大口投機玉買い越し

 

11月8日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは82,338枚。

前の週から比べ、17,715枚買い越しが増えました。

大口投機玉は買い玉を7千枚増やし、売り玉を1万枚減らしました。

 

白金

(直近5週間)

 

右軸:大口投機玉買い越し

 

11月8日終了時点NY白金大口投機玉買い越しは19,449枚。

前の週と比べ、3,462枚買い越しが増えました。

「買い玉増取組増」が続きます。

 

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

 

注目経済指標

・ユーロ圏鉱工業生産[前月比]0.9%(予想0.5%  前回2.0%)
 

ニュース、要人発言

ウォラーFRB理事
「金利の上昇は続き、このインフレ率がわれわれの目標近くに低下するまで、しばらくの間高止まりするだろう」
13日の新規感染者1万5000人超に
中国の13日の新型コロナ新規感染者数は1万5525人と12日の1万4878人から増加した
黒田日銀総裁
「急激な円安いったん止まっておりけっこうなことだ」
「ドルの独歩高がいつまでも続くこと想像し難い」
イエレン米財務長官
「中国当局者と輸出規制について協議する見込み」
ペロシ下院議長
中間選挙で同党が上院多数派を維持したことを受け、1月の新議会発足を待たず、数週間内に債務上限の問題に対応する考えを表明した(ABCニュース)
ラブロフ外相 “病院搬送”報道
G20に出席するためインドネシアのバリ島を訪問しているラブロフ露外相について、AP通信はラブロフ外相が健康上の問題で現地の病院に搬送されたなどと伝えた
バイデン米大統領
「米中は衝突なしに相違を管理すべきだ」
習主席
「中米関係の正しい方向性を見極め、発展させることが必要」
パネッタECB理事
「労働者は実質所得の多少の減少を受け入れ可能であろう」
「過度な引き締めは生産能力を破壊しリセッションを深刻化させる可能性」
OPEC、石油需要見通しを引き下げ-生産抑制を開始する中で
石油輸出国機構(OPEC)は14日、世界の石油需要見通しを再び引き下げた、OPECは市場の均衡を維持する目的だとして、10月に減産に合意していた(ブルームバーグ)
デギンドスECB副総裁
「しばらくは高インフレが目標を上回ると予想、ECBは再び利上げする可能性がある」
ブレイナード副議長
「恐らく利上げペース減速への移行が近く適切になるだろう」
「われわれは、追加でしなければならないことがある」
ジョーダン・スイス中銀総裁
「スイスのインフレはしばらくの間高いままになる可能性」
「フラン高がインフレを和らげる」

 

市況

東京前営業日比

(時間は東京タイム)

先週CPI発表を機にドルが売られる流れでしたが、ウォラー理事発言や米中首脳会談を経てドルは買い戻される動きとなっています。
ドル円は一時140円台後半水準へと上昇、ユーロドルも一時1.027台へ下落。
G20や小売売上高がドル高イベントとして、引き続き警戒されます。

 

株式

ダウ:33,536.70ドル(-211.16)

ナス:11,196.22(-127.11)

 

 

米CPI後の株価上昇は一服、引き続き引き締め鈍化期待から株価は底固く推移しています。

ヒンデンブルグ・オーメン」は消灯です。

 

※ヒンデンブルグ・オーメンとは

1937年にドイツで作られた悲劇の飛行船ヒンデンブルグ号になぞられた、米国株式市場のテクニカル的な株価暴落の前兆とされるシグナル

 

債券

米10年債利回り:3.869%(+0.056)

実質金利:1.491%(+0.094)

 

右軸:期待インフレ率

 

今朝の期待インフレ率は2.378、前日より0.036低下しています。

 

(過去5営業日)

 

右軸:実質金利(上下逆注意)

 

実質金利は1.491%へ上昇、NY金に対する下落圧力となります。

 

原油

NY原油12月物は、3.09ドル安の85.87ドルにて終了。

 

 

中国のコロナ感染者拡大を嫌気して、大きく反落しています。

 

貴金属

<前日内部要因>

11月14日金相場表

 

昨日の金は、109円安7,881円にて終了。

先限取組が8月限取組を逆転、先限は買い建ちによる取組増と思われます。

 

<金市況>

昨晩のNY金12月物は、7.50ドル高の1,776.90ドルにて終了。

今朝の国内金は、64円高7,945円で終了しています。

 

 

序盤の利益確定売りをこなし、ドル高一服を追い風に上値を伸ばしました。

 

SPDR:910.41トン(+0.29トン)

 

浪風語録「中央銀行とETFには逆らうな」

 

<会員様>

 

白金

<前日内部要因>

11月14日白金相場表

 

昨日の白金は、192円安4,417円にて終了。

8月限取組が減少し逆ザヤはやや拡大、8月限は買い戻しと思われます。

 

<白金市況>

昨晩のNY白金1月物は、5.10ドル安1,033.00ドルにて終了。

今朝の国内白金は、44円高4,546円で終了しています。

 

 

おそらく大口投機玉による利益確定売りと思われます。

 

浪風語録「初割れ買え、二度割れ売れ」

 

<会員様>

 

米国は「トリプル安」でしたね。

 

本日もよろしくお願いいたします。

 

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