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▼英中銀期待、剥落

 

一昨日は英中銀による量的縮小開始先延ばし期待の後退により、それまでに高まっていたリスクオンムードが一服しています。

今回の騒動は英国債下落による英債市場のパニック、そして債券買い入れ。

さらにはFT紙による「観測気球」。

首相退陣にまで発展しましたが、とりあえずは引き締め継続の見込みです。

 

主要国のなかでいち早く引き締めから降りようとする英国に期待が掛かっていましたが、その思惑は見事に崩れてしまいました。

 

 

ハント財務相が就任した先週金曜日以降ダウは戻り調子でしたが、その動きも一服。

一時30,836ドルまで上昇したものの、上げ幅を300ドル以上縮めて終了するなど株価上昇は一服しています。

 

▼実質金利、年初来更新

 

右軸:実質金利(上下逆注意)

 

今朝が1.743%、年初来更新です。

全般英中銀期待が剥落、引き締め継続によるリスク回避の流れ復活の見通しです。

 

▼米、1年以内のリセッション確率100%

 

そんななか、一昨日ブルームバーグが「米、1年以内のリセッション確率100%」と報じています。

 

1年以内の米リセッション、確率は100%-ブルームバーグ予測モデル

米経済が向こう1年間にリセッション(景気後退)に陥るのは事実上確実となったことが、ブルームバーグ・エコノミクスの予測モデルで示された。11月の中間選挙を控えたバイデン米大統領に経済面で打撃となり得る。

エコノミストのアナ・ウォン、イライザ・ウィンガー両氏が最新の予測モデルでリセッション確率をはじき出したところ、2023年10月まで(向こう1年間)に景気が落ち込む確率は100%となった。前回の分析では65%だった。(18日付ブルームバーグ)

 

記事によるとブルームバーグのエコノミストは、マクロ経済と金融に関する13の指標を用いて予測モデルを作成するそうです。

確率が上がっただけではなく、リセッション到来時期も前倒しになる可能性があり、前回「ゼロ」だった10か月後リセッション確率は、今回25%にまで上昇しています。

 

通常2四半期連続で実質GDP(国内総生産)成長率 がマイナスになることを、「テクニカルリセッション」と呼んでいます。

米国の場合、リセッション入りかどうかについて「全米経済研究所(NBER)」が判定します。

ちなみに日本は、内閣府の景気動向指数研究会が判定を行います。

 

このようにメディアを中心に「リセッション入り」の警鐘が鳴らされることも手伝い、米国の経済モデルは活動縮小を織り込まざるを得なくなってまいります。

 

▼「米国リセッション入り」懸念による影響

 

ひとつは記事内にもあるように、「中間選挙」への影響があります。

11月8日に米国は中間選挙を控えていますが、「バイデンフレーション」に代表されるように米国民は現政権に対する不満が増大しています。

米国のリセッション入りは民主党にとってダメージが大きく、選挙結果に多大な影響をもたらすと言われています。

仮に共和党が上下両院の過半数を奪還すると、大統領との「ねじれ」となります。

円高要因にもなりかねません。

 

もうひとつはこれまでにもさんざん書いてまいりましたが、「新興国」への影響です。

「弱い国から崩れる」「アメリカは最後に崩れる」の法則から、特に新興国経済へのダメージが懸念されます。

 

▼最後に「円安の終わりが近い理由」をご紹介

 

新興国通貨は売られていますが、円も売られました。

1990年以来の円安水準です。

昨日の日本経済新聞に、エミン・ユルマズ氏による「未来観測」が掲載されました。

一部だけ抜粋いたします。

 

円安の終わりが近い理由 1ドル=120円割れも?

エミン・ユルマズの未来観測

 

(略)

投機的な円安・ドル高の結末はいつも同じで、急激な円高への巻き戻しです。1998年に1ドル=147円台まで進んでいた円安は、米ヘッジファンドのLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)が破綻すると数カ月で108円台まで円高に。リーマン・ショック前の07年に1ドル=124円台まで進んでいた円安は、サブプライム問題の表面化後に反転し、1ドル=75円に迫る超円高につながりました。

(略)

繰り返しますが、今年の円安は「日本離れ」ではありません。日本が巨額の対外資産を持つ国で、円が安全資産であることを背景にした、投機的な「リスクオンの円安」です。今年の日本経済はむしろ相対的に堅調であり、4~6月期の国内総生産(GDP)はコロナ禍からの経済再開を反映し、3四半期連続のプラス成長になりました。10月からインバウンド(訪日外国人)の入国制限が緩和されたため、今後は観光の外貨収入が復活し、日本の景気回復や円高につながることが考えられます。

 

私が日頃書いているようなことと同じことが書かれていますが、書く人が違うと説得力が違います。

気になる方は、こちらにURLを貼っておきます。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB173O20X11C22A0000000/

 

 

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