今週の見通し

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

＜今週の予定＞

・10日：米消費者物価指数
・11日：山の日
・12日：日中平和友好条約締結44周年、満月

＜CFTC建玉明細＞

金

(直近5週間)

右軸：大口投機玉買い越し

8月2日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは124,326枚。

前の週から比べ、31,636枚買い越しが増えました。

米GDPを受け、ドル安が進行した週でした。

白金

(直近5週間)

右軸：大口投機玉買い越し

8月2日終了時点NY白金大口投機玉買い越しは-2,541枚。

前の週から比べ、1,927枚売り越しが減りました。

売り玉が約4,300枚減りました。

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

＜今週の見通し＞

先週末に公表された米国雇用統計は経済見通しを勇気づける結果となり、市場は再びドル高に傾斜しています。
9月FOMC会合では50bp、11、12月会合ではそれぞれ25bp利上げがコンセンサスでしたが、雇用統計を経て9月75bp利上げ確率が68%へ上がりました。
先月末に公表された米国GDPにより「リセッション入り」が懸念されましたが、ひとまず景気見通しの不透明感が払拭されています。
そんななか、今週水曜日にいよいよ「消費者物価指数」が公表されます。
前回公表された前年比は9.1%増、今回は8.7%増とやや鈍化予想です。
先月公表時よりも原油価格下落が鮮明となっており、CPI下押しとなることが期待されます。
一方で好調な雇用情勢こそが物価上昇の一因であるとの見方もあり、今回の結果が予想通りとなるのか大変注目されます。

東京前営業日比