ロシアデフォルト報道は、円買いのキッカケとなるか？

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谷本　憲彦
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ロシア国債「デフォルト」　利払い期限終了、米報道　1世紀ぶり

米ブルームバーグ通信は26日、ロシアの外貨建て国債の利払い猶予期間が終わり、デフォルト(債務不履行)に陥ったと報じた。ロシアの対外債務不履行はロシア革命直後の1918年以来、約1世紀ぶり。

この国債は5月27日に計約1億ドル(約135億円)の支払期限を迎えた。ロシアは利息を支払ったと発表したが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて欧米が科した経済制裁の影響で猶予期間が終わる6月26日夜までに国債保有者に届かず、債務不履行と見なされた。(産経新聞)

先月27日が期日だったドル建てとユーロ建ての2つの外債について、30日間の猶予期間が終了したためです。

ロシアの対外借り入れでのデフォルトは1918年のボルシェビキ革命以来、ルーブル建てでは1998年金融危機以来ですが、今回のデフォルトは予想されていたもので、すぐに市場やロシア経済に影響するとは見込まれていません。

こちらはルーブル/ドル、先週水曜日には2015年5月以来の高値を更新しています。

そして、ロシア株式市場。

こちらもウクライナ侵攻前水準を回復し、侵攻後高値更新が続きます。

西側諸国からの制裁が続きますが、制裁に参加している国はおそらく40カ国前後。

全世界が制裁に参加しているわけではありません。

むしろ期待したいのは、「ドル円の天井打ち」です。

1998年のロシアデフォルトは8月17日、キリエンコ政府とロシア中銀が対外債務を 90日間支払い停止すると発表したことによるものです。

約1週間前の8月11日に、ドル円相場は147.68円を記録。

ロシアによるデフォルトがキッカケではないものの、その後ドル円は下落。

現在のドル円は、このとき以来の水準です。

「円買い」のキッカケとなるか、こちらに注目しています。

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