【祝!パウエル議長再任】FRBの株主 | 浪風谷本

浪風谷本

次の10年へ

応援よろしくお願いいたします。

下矢印下矢印下矢印

にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ

 

お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ 
Tel:06-6300-5757(代表
)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

2期目のFRBパウエル議長、正式に就任 26年5月まで
米連邦準備理事会(FRB)は23日、パウエル氏が2期目の議長として正式に就任したと発表した。ブレイナード副議長とクック理事、ジェファーソン理事も同日付で就任した。議長と副議長の任期はいずれも2026年5月15日まで。新体制は当面、約40年ぶりの水準になったインフレの抑制に注力する。(日本経済新聞)

ようやくパウエル議長再任が決まりました。
任期は4年、40年ぶりのインフレを退治することになります。
米FRBのご紹介です。

 

▼FRBは政府機関ではない(こともない…、微妙)

今回パウエルさんの再任が遅れた最大の理由は、米上院議会で採決されなかったからです。
FRB議長、副議長は、米議会で承認されます。
と書くとFRBは政府機関と思われますが、実はれっきとした「民間企業」です。
民間企業である以上、FRBには株主(スポンサー)がいます。
これについては、FRBの設立経緯を見る必要があります。

▼設立経緯

連邦準備制度理事会(FRB)は、合衆国史上三つ目の中央銀行です。
1791年設立の第一合衆国銀行、1817年設立の第二銀行に続き、1913年にFRBが誕生しています。
1907年の金融危機を教訓とし誕生したと言われていますが、実際はごく限られたメンバーによる秘密会議がジョージア州ジキル島で行われ、その後設立されています。

ジキル島について、5年前の日本経済新聞に次のような記事が掲載されました。

ジキル島、FRB不信の原点 ワシントン支局 河浪武史
11月下旬、米連邦準備理事会(FRB)の議長交代が決まった後、米南部ジョージア州にあるジキル島を訪れた。小さなリゾート地の海辺に建つホテルには、やや堅苦しい「連邦準備(Federal Reserve)」と名付けられた小部屋がある。同ホテルによると、この部屋は今では時折、食事や会議に使うだけだという。にもかかわらず大仰な名前が付くのは、およそ1世紀前の1910年に、大物銀行家らがFRBを設立する極秘会議を開いた場所だからだ。
極秘会議が開かれた小部屋は「連邦準備」と名付けられている
会議に参加したのは6人。米議会で金融改革を主導したオルドリッチ議員のほか、モルガン家やロックフェラー財閥など金融界から専門家が集った。ニューヨークからジキル島に向かう列車には6人の専用車が用意され、移動には偽名を使う手の込みようだった。
10日間の会議では、今のFRBの骨格となるアイデアが出そろった。中央集権を嫌う国内事情から「中央銀行という名前は使わない」。さらに「独立した15の地域支部をワシントンで管轄する」「金融危機時に最後の貸し手として機能するため、単一通貨を創造して管理する」ことなどが決まった。(2017.12.08日本経済新聞より抜粋)

▼株主一覧

「限られたメンバー」とは、例えばJ・P・モルガン商会の共同経営者や投資パートナー、ロスチャイルド代理人やロックフェラー一族などです。
よって、当初FRBの株主は以下のような顔ぶれでした。

・ゴールドマン・サックス
・チェース・マンハッタン
・ラザール・フレール
・クーンローブ
・リーマン・ブラザーズ
・ロスチャイルド銀行
・ウォーバーグ銀行
・イスラエル・モーゼス・シフ

当時の株主構成について、アメリカの政治記者ユースタス・マリンズはこのようなメンバーだったと主張しています。

▼日本銀行は?

余談ですが、最後に「日本銀行」と「独立性」について。
先日、安倍元総理大臣による「日銀は政府の子会社」発言が話題となりました。

安倍元首相「日銀は政府の子会社」 国債の買い入れ巡り発言 
自民党の安倍晋三元総理が5月9日、大分市での会合で、日銀が市場を通じて政府の国債を買い入れていることに触れ、「日銀は政府の子会社だ」と述べた。

 

日銀HP内のQ&Aコーナーでは、「日銀の独立性」についてこのように書かれています。

日本銀行法第3条第1項では、「日本銀行の通貨及び金融の調節における自主性は、尊重されなければならない」として、金融政策の独立性について定められています。また、同第5条第2項では、「日本銀行の業務運営における自主性は、十分配慮されなければならない」として、業務運営の自主性について定められています。

業務上における自主性」は配慮されるべきという見解です。
トルコ中銀のようになると、さすがに問題です。


 

にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ

 

お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ 
Tel:06-6300-5757(代表)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

「浪風谷本」メール会員募集のお知らせ

「浪風谷本」では、メール会員を募集しています。

その日の市況や相場見通しを「会員メール」として1カ月間、無料でお送りいたします。

メールの受信は、PCでもスマートフォンでもけっこうです。

期間内は相場相談も受け付けておりますので、お気軽にどうぞ。

 

手紙メール会員お申し込みはこちら(Gmail)手紙

手紙こちらはヤフーメール、「メールアドレス」「お名前」「ご連絡先」をご明記のうえどうぞ手紙

 

メール会員にお申込みいただきますと、1カ月間最新の相場情報を無料でお届けいたします。

まずはお役に立てるかどうか、お試しください。

よろしくお願いいたします。