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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
小麦高騰、世界の食に不安 ウクライナ侵攻、長引く中
ロシアのウクライナ侵攻が長引くなか、世界の穀物価格が高騰し続けている。国連食糧農業機関(FAO)が8日発表した3月の主要食料価格指数は過去最高値を更新。とりわけロシアとウクライナが主要生産・輸出国となっている小麦をめぐり、供給不安が各地で広がっている。(13日朝日新聞)
ロシア、そしてウクライナともに世界有数の小麦輸出国、全世界の約14%を占めるとも言われています。
その両国による紛争が長引いているため、世界的な小麦不足が懸念されています。
日本は「メリケン粉」と言われるぐらい、輸入はほぼアメリカ産。
ロシアやウクライナ産小麦は米国産に比べやや品質が劣るため、日本で販売されているのは100均で売られているパスタに使われているぐらいです。
しかし価格が安いことから、中東などへ活発に輸出されています。
テレビなどで放映されるほどに日本への影響はなさそうですが、両国による紛争が長引けば今後の小麦流通に影響が出る可能性もあります。
世界的な食糧危機や小麦不足が叫ばれる中、今注目されている国があります。
インドです。
インド、世界の小麦需要に対応可能 生産高は過去最高見込む=高官
インド消費者問題・食料・公的供給省のパンディ長官はロイターのインタビューで、ロシアのウクライナ侵攻で黒海周辺地域からの小麦供給が打撃を受ける中、インドの豊作と潤沢な在庫が世界的な需要を満たすことに寄与するとの見方を示した。
インドは世界2位の小麦生産国。南アジアや東南アジア、欧州、西アジア、北アフリカなどの需要に対応する準備が整っているという。
インドは新穀小麦の収穫期を迎えており、今年の生産高は過去最高の1億1132万トンとなる見通しだ。
政府は食品補助プログラムに少なくとも年間2500万トンの小麦備蓄を必要としている。昨年は国内農家から過去最高となる4334万トンを買い上げていた。
「ウクライナの分は俺たちが!」と言わんばかりに名乗りをあげたインドですが、2020年のランキングでは2位の生産量を誇っています。
しかし、「輸出面」での活躍は見られません。
こちらは、2019年の輸出量。
輸出量でロシアは一躍トップに躍り出ます。
インドの輸出量はこの時点でわずか673トン、総輸出量に占める割合は0.37%でした。
ところが今年は大豊作、ウクライナ分は補える見通しとなりました。
ウクライナ危機により、小麦価格は一時1,362ドルを記録。
リーマンショック直前に記録した1,334.50ドルを抜いて、今回史上最高値を更新しました。
今後「食糧危機」の救世主となるのか、インドが注目されています。
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