今週の見通し

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

＜今週の予定＞

・7日：豪中銀政策金利

・8日：スイス大統領選

・10日：米消費者物価指数、ノーベル賞授賞式

＜CFTC建玉明細＞

金

Date	大口投機玉	前週比	NY金(＄)
11/02	215,129	569	1,789.40
11/09	250,181	35,052	1,830.80
11/16	259,780	9,599	1,854.10
11/23	234,411	-25,369	1,786.30
11/30	225,860	-8,551	1,776.50

(直近5週間)

右軸：大口投機玉買い越し

11月30日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは225,860枚。

前の週から比べ、8,551枚減少。

大口投機玉は買い玉を16,000枚減らしており、取組も約28,000枚減りました。

白金

Date	大口投機玉	前週比	NY白金(＄)
11/02	15,364	462	1,039.30
11/09	17,630	2,266	1,061.40
11/16	21,013	3,383	1,074.50
11/23	13,135	-7,878	964.20
11/30	8,948	-4,187	927.30

(直近5週間)

右軸：大口投機玉買い越し

11月30日終了時点のNY白金大口投機玉買い越しは8,948枚。

前の週から比べ、4,187枚減少。

買い越し枚数8,948枚は、10月5日週以来の水準です。

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

今週の見通し

先週末より米金融当局者はブラックアウト期間入り、金融政策に関する発言はできません。

FOMCを来週に控え、様子見相場が続きそうな1週間です。

今週末は消費者物価指数、直近2回は「恐怖のイベント」化しています。

前回は、1990年12月以来となる6%台を記録。

特にガソリン価格が前年比約1.5倍となっており、米国民の生活を圧迫しています。

オミクロン株感染拡大懸念から原油価格上昇は一服していますが、直後にFOMCも予定されていることから市場の反応も不透明です。

一時2.7%台中盤にまで進行した期待インフレ率は、直近2.4%台中盤にまで低下。

インフレ進行は一服してますが、市場に対しポジティヴに作用していないようです。

週末CPIが警戒されます。

週末は「ノーベル賞授賞式」、注目は「平和賞」です。

他の5部門は昨年に続きオンライン形式での授賞式ですが、平和賞のみ「なぜか」対面方式で開催されることが発表されています。

ノーベル平和賞のレッサ氏のオスロ渡航を許可　フィリピン控訴裁判所

フィリピンの控訴裁判所は3日、ノーベル平和賞を受賞したジャーナリスト、マリア・レッサ氏に対してノルウェーの首都オスロで10日に開かれる授賞式に出席するための渡航を許可した。強権的なドゥテルテ大統領に批判的な報道を続けるレッサ氏には計10件の逮捕状が出ており、検察当局は出国に反対していた。(3日付朝日新聞)

「平和賞」とはいったいなんでしょう。

東京前営業日比

	12/03 15:15	12/06 8:00	円換算
ドル円	113.20	112.93	-0.27
NY金	1,775.55	1,785.60	18
NY白金	944.70	929.90	-60