テーパリングスケジュール | 浪風谷本

浪風谷本

次の10年へ

応援よろしくお願いいたします。

下矢印下矢印下矢印

にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ

 

お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ 
Tel:06-6300-5757(代表
)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

▼2022年は「資産買い入れ終了」「利上げ開始」

 

11月FOMCにてテーパリング開始が決定、スケジュールが公表されました。

 

FOMC声明より

「11月より資産購入ペース縮小開始、月額150億ドルの購入縮小」

「11月中に米国債700億ドル、MBS350億ドル、12月に米国債600億ドル、MBS300億ドル購入へ縮小」

 

これまでFRBは米国債を月額800億ドル、MBSを400億ドル(トータル1,200億ドル)買い入れてきましたが、11月からそれぞれ100、50億ドルずつ減らすことが分かりました。

800億ドルから毎月100億ドル減らすわけなので、8カ月後にはゼロになります。

11月から始めるので、6月に終わるということです。

MBSも同様です。

 

一方、2022年は「利上げ開始」も見込まれています。

昨日の時点で、2022年中利上げ確率は次のようになっています。

 

 

2022年中1回以上利上げ:97.1%

2022年中2回以上利上げ:81.8%

2022年中3回以上利上げ:51.3%

 

市場のコンセンサスは、2回利上げのようです。

来年は「資産買い入れを終了」させ、かつ「利上げを開始」する年になります。

 

▼リーマンショック時

 

リーマンショックのときはどうだったのか。

まず、テーパリング開始は2013年12月会合にて決定されました。

当時月額850億ドル(国債450億ドル、MBS400億ドル)買い入れていた債券を月に100億ドルずつ減らし、翌年10月で資産買い入れが終了しました。

2014年10月会合での声明です。

 

・量的緩和の終了を決定

・量的緩和終了後も相当な期間は低金利を維持する可能性

・労働市場の状況は緩やかに回復

 

実際に利上げに踏み切ったのは、さらに1年後の2015年12月会合。

声明にあったように、「相当な期間」低金利を維持しました。

しかし、今回は量的緩和を終了させ、かつ利上げも開始することになるかもしれません。

 

FRBによる金融政策正常化への流れ

2013年12月会合 テーパリング開始決定

2014年10月 終了

2015年12月会合 利上げ開始

(リーマンショック後)

 

▼テーパリングのペースを早める必要

 

先日ロイターに掲載されたブラード・セントルイス連銀総裁インタビューのなかに、このような文言がありました。

 

「インフレリスクを適切に管理するために、向こう数回のFOMCで一段とタカ派的な方向に取り組む必要がある」」とし、例としてテーパリング(量的緩和の縮小)のペースを毎月150億ドルから300億ドルに加速させ、完了時期を来年6月から3月に前倒しすることで早期の利上げ開始を可能にする案を挙げた。

 

仮に2回利上げをするなら、普通に考えると6月、12月です。

こうなると冒頭に記したように、6月は「テーパリングを終了」させ、「利上げを開始」することになります。

もし本当に利上げに着手するなら、ブラード総裁のおっしゃる通りテーパリングのペースを上げなければなりません。

2回利上げなんて元々するつもりがないのか、もしくはテーパリングのスケジュールを早めるのか。

少なくともテーパリングのペースを早めるアナウンスは、2回以上利上げを意味します。

 

 

にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ

 

お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ 
Tel:06-6300-5757(代表)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

「浪風谷本」メール会員募集のお知らせ

「浪風谷本」では、メール会員を募集しています。

その日の市況や相場見通しを「会員メール」として1カ月間、無料でお送りいたします。

メールの受信は、PCでもスマートフォンでもけっこうです。

期間内は相場相談も受け付けておりますので、お気軽にどうぞ。

 

手紙メール会員お申し込みはこちら(Gmail )手紙

手紙こちらはヤフーメール、「メールアドレス」「お名前」「ご連絡先」をご明記のうえどうぞ手紙

 

メール会員にお申込みいただきますと、1カ月間最新の相場情報を無料でお届けいたします。

まずはお役に立てるかどうか、お試しください。

よろしくお願いいたします。