【悲報】NY金大口投機玉、さらに買いが増える見込み | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

おはようございます。

 

注目経済指標

・中国小売売上高[前年比]4.9%(予想3.7%  前回4.4%)

・中国鉱工業生産[前年比]3.5%(予想3.0%  前回3.1%)

・米NY連銀製造業景気指数30.9(予想22.0  前回19.8)

 

ニュース、要人発言

ラガルドECB総裁

「インフレ圧力は来年に緩和されると引き続き予想する」

「ただし当初見込んでいたよりも時間を要する公算が大きい」

「利上げの条件が2022年に整う可能性は非常に低い」

黒田日銀総裁

「消費者物価の上昇率が1%になっても、金融緩和措置を緩めることは全く考えていない」

「現在の円安が特にマイナスとはみていない」

中国外務省報道官 

「米中首脳、会談で率直に意見を交換する見通し」

「中国は米側の台湾に関する誤った言動に反対」

ベイリー英中銀総裁

「すべての会合で利上げの可能性」

デギンドスECB副総裁

「景気回復のモメンタムを維持することが必要不可欠」

バイデン氏

超党派で可決したインフラ法案に本日署名

 

市況

東京前営業日比

 

11/15 15:15

11/16 7:00

円換算

ドル円

113.85

114.11

0.26

NY金

1,859.55

1,864.75

32

NY白金

1,077.60

1,095.50

70

(時間は東京タイム)

 

ユーロドルが1年4カ月ぶりに1.13台後半水準へ下落するなど、ドル買い進展。

ドル円は再び114円台を越えてきています。

ついに年内利上げ確率が4.4%となるなど、引き締め観測によりドルが買われています。

 

株式

ダウ:35,087.45ドル(-12.86)

ナス:15,853.85(-7.11)

 

 

リーマン後最高水準に上昇しているインフレ率により、株価は上値を抑えられています。

ヒンデンブルグ・オーメン」警戒期間は終了しました。

 

債券

米10年債利回り:1.616%(+0.055)

実質金利:-1.136%(+0.021)

 

 

今朝の期待インフレ率は2.752、前日より0.034上昇しています。

 

Date

NY金($)

実質金利(%)

11/9

1,830.80

-1.206

11/10

1,848.30

-1.137

11/11

1,863.90

休場

11/12

1,868.50

-1.157

11/15

1,866.60

-1.136

(過去5営業日)

 

右軸:実質金利(上下逆注意)

 

実質金利はマイナス1.136%へ上昇、NY金に対する下落圧力となります。

現在の実質金利はマイナス圏ですが、いずれプラス圏へ浮上する見通しです。

 

原油

NY原油12月物は、0.09ドル高の80.88ドルにて終了。

 

 

1月限は一時78ドル台前半にまで値を落としましたが、安値では買い戻されました。

 

貴金属

<前日内部要因>

11月15日金相場表

限月

帳入値段

取組高

前営業日比

Dec-21

6,796

704

-14

Feb-22

6,795

3,831

-37

Apr-22

6,793

3,994

-139

Jun-22

6,790

3,204

-35

Aug-22

6,788

13,600

-337

Oct-22

6,790

15,569

605

合計

 

40,902

43

 

昨日の金は、27円安6,790円にて終了。

一日を通して一番出来た時間帯は昨日10時台、やや買い建ちが入りました。

 

<金市況>

昨晩のNY金12月物は、1.90ドル安の1,866.60ドルにて終了。

今朝の国内金は36円高6,826円で終了しています。

 

 

1,850ドルは抜けず、ドル高で上値は抑えられる、動きは少なかったようです。

 

SPDR:975.99トン(変わらず)

 

浪風語録「ETFには逆らうな」

 

<会員様>

 

白金

<前日内部要因>

11月15日白金相場表

限月

帳入値段

取組高

前営業日比

Dec-21

3,933

971

-9

Feb-22

3,928

2,454

-57

Apr-22

3,927

9,098

-162

Jun-22

3,906

4,047

-102

Aug-22

3,903

9,678

-138

Oct-22

3,910

5,952

394

合計

 

32,200

-74

 

昨日の白金は、69円安3,910円にて終了。

取組は今年5月19日以来の水準にまで減少、もう一息でしょうか。

 

<白金市況>

昨晩のNY白金1月物は、7.70ドル高の1,096.90ドルにて終了。

今朝の国内白金は68円高3,978円で終了しています。

 

 

7月16日以来の高値1,103ドルを記録、原油の戻りやパラ続伸に連れました。

 

浪風語録「初割れ買え、二度割れ売れ」

 

国内白金内部要因を考慮すると、上値の重い動きが続く見通しです。

4月限では「3,000円割れ」などという試算も出ており、引き続き買いはお勧めしにくいのが現状です。

 

<会員様>

 

注目のNY金大口投機玉買い越しは250,181枚、前の週から比べ、35,052枚増加でした。

夕方「CFTC」を更新いたします。

 

本日もよろしくお願いいたします。

 

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