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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
毎週月曜日「今週の見通し」の冒頭、CFTC建玉明細を掲載しています。
「全米先物協会(CFTC)」が、毎週金曜日15時半にその週の火曜日終了時点の「建玉明細」を公表します。
今回公表された中身は、先々週雇用統計通過後の中身でしたので、注目されていました。
大口投機玉ポジション
雇用統計公表時のドル高により、大口投機玉は買い越しを約14%減らしました。
この中で注目は売り建ちで、今回3万2千枚増やしています。
通常「ストップロス」の場合、玉を落とすのが基本です。
ところが今回売り建ちを42%増やしており、「買いを落とせない」「売り攻勢」といった思惑が感じられます。
これは金だけの話ではありません。
NY銀大口投機玉ポジション
NY銀も約1万枚、33%売り建ちを増やしています。
NY白金大口投機玉ポジション
NY白金にいたっては、買い越しが5,000枚程度に減っています。
売り建ち増は、なんの前ぶれなのか。
ここで今月5日にお送りした「NY銀について」の再掲載です。
<再掲載>
2017年以降を掲載しました。
御覧の通り、NY銀はこれまでにも何回か「売り越し」になります。
前回売り越しは2019年5月、大阪でG20サミットが開催される直前です。
その前は2018年の春から夏、いわゆる「トルコ・ショック」の年です。
2019年はブレグジット&米中摩擦、2018年は米中摩擦とドル引き締めでしょうか。
いずれもNY銀が売り越しになるまで売られる一方で、NY金は買われました。
さらにその前にNY銀が売り越しになったのは、2003年です。
以下は「NY銀売り越しが意味するもの」(2018.03.05掲載)より抜粋しました。
NY銀大口投機玉が売り越しとなったのは、「2003年4月15日347枚売り越し」以来です。
2003年3月18日時点では12,759枚の買い越しでしたが、翌週25日時点で621枚の売り越し。
その後4月1日3,680枚→4月8日680枚→15日347枚と売り越しが続き、22日にようやく4,091枚の買い越しとなりました。
その間のNY金大口投機玉買い越しと、NY金、東京金の価格推移は下記となります。
2003.03.18 21,421枚 337.60ドル 1,294円
2003.03.25 29,530枚 328.40ドル 1,266円
2003.04.01 24,367枚 334.30ドル 1,266円
2003.04.08 25,697枚 322.20ドル 1,248円
2003.04.15 21,305枚 324.90ドル 1,250円
2003.04.22 25,077枚 334.40ドル 1,290円
3月25日にNY銀の大口投機玉買い越しが急減し、NY金買い越しは急増いたしました。
これは3月19日イラク戦争開戦による影響が大きいと思われます。
戦争など有事の際、NY市場では銀が売られ金が買われやすいのでしょう。
銀そして白金が売り越しになってしまうのではないか、本気で心配しています。
売り越しになる材料にも心配しています。
そして本当に売り越しになった場合、そこは「絶好の買い場」となります。
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